
Twitter やブログを読んでいると、成功されている方の体験談が目に付くと思います。
- 月収が 30 万円を超えるようになった
- アクセス数が 10 倍以上になった
- 検索順位 1 位をとれた
そうした成功法則からブログ運営に関するヒントを見つけたくなると思います。実際には、稼ぐための方法を売りたくてウソをついている人もたくさんいますけどね。
成功の秘訣を見つけられることもあると思いますが、ブログ初心者にとって参考になるのは成功例より失敗例です。プラスの面ばかり見るのではなく、どうすればマイナスにならないかを知っておいたほうがのちのち役立つでしょう。
というわけで、僕が実際に経験したブログ運営の失敗例をご紹介したいと思います。
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結果を出せず失敗に終わったブログ例10選
失敗例(1)
好きじゃないテーマで長続きしなかった
ブログの目的や目標をどこにおくかで変わりますが、やはり好きなものをテーマにした方が長続きします。
需要の高いキーワードや高単価の商材を扱ったサイトはアクセス数も収益も高いですが、それを何年もほったらかしにしたまま維持できるほど甘くありません。
まったく知らない業界のことや興味のないことはどうしても上辺だけの情報になってしまい、クオリティの低さが原因で検索順位はどんどん下降します。
アフィリエイトを仕事としてやりたいならそんなこと言ってられませんが、趣味程度・お小遣い稼ぎ程度でやるなら好きなものを扱ったほうがよいでしょう。ブログは長く続けてなんぼです。
未知のジャンルに手を出して記事を外注しても、それが正しいのか間違っているのか判断できないでしょうし、僕も結果が出ずにマイナスで終わってしまったサイトがいくつかあります。
「自分だから書けること」に取り組んだほうが結果につながりやすいですね。
失敗例(2)
ニッチすぎるテーマで長続きしなかった
いくら好きなものを扱っても、興味・関心を持つユーザーが少なければアクセス数や収益の上限は決まってしまいます。
サイト作成に熱中していた頃はとにかく好きなジャンルでサイトを量産していましたが、反応のないサイトを運営するほどつまらないことはなく、長続きせずにやめてしまいました。
今ならもう少しうまくやれる気はしますが、はじめからニッチすぎるジャンルで勝負しようと思ったら同じように失敗するかもしれません。
「書きたいこと」と「知りたいこと」がマッチするのが理想ですけど、なかなかそう上手くはいかないものですね。
失敗例(3)
たび重なるパーマリンク変更でSEOに不利だった
検索結果上位表示を目指す SEO というものを知るまでは、サイトの造りはかなり適当でした。<table>
でレイアウトを決めたり <frameset>
を普通に使っていた時代の話です。
現在のようにテンプレートがたくさんあったわけじゃないので、数少ない情報を頼りに手打ちで HTML サイトを作成し、カスタマイズのたびに心機一転リンク構造も変更していました。
それが検索に影響するなどつゆ知らず、サイトをカスタマイズするたびにゼロスタートになっていましたね。順位もアクセス数も不安定で完全に失敗でした。
WordPress は内部リンク切れなどが起こりにくいようにできていますが、運営途中でパーマリンク設定を変更するのはやめたほうがよいです。どうしても変更しなければならないときは、301 リダイレクトを設定してください。
失敗例(4)
素人丸出しのデザインでオリジナリティがなかった

HTML を覚える前は PC にプリインストールされていたホームページビルダーを使っていたんですが、ご想像のとおり素人丸出しのデザインでした。
センタリングしまくり、格子柄の背景画像濃すぎ、アクセスカウンターでかすぎ、キリ番ゲット報告所なにそれ、みたいな(今では逆に新鮮…?)。
その時はネットで稼ぐことなんてまるで頭になく、個人サイトは掲示板を併設した小さな交流所でしかなかったので通用したのかもしれません。自分でも見づらいサイトでしたけどね。
今は無料ブログでも WordPress でも、またはオンラインで作成できる Web サイト作成ツールでも、テンプレートが秀逸なので素人デザインにはなりません。だれが作っても似たようなデザインになるとも言えるので、多少のオリジナリティは必要だと思います。
少しは HTML や CSS を覚えて、記事執筆と同時に少しずつデザインの勉強をして改良していきましょう。
失敗例(5)
ファンをないがしろにして叩かれた
サイトを作り続けていると多かれ少なかれ固定ファンがついてくれるのですが、運営メリットがないサイトや時間をかけられなくなったサイトの更新を止めるとクレームがくるようになりました。
そのときは「俺の勝手だろ!」と完全ひとりよがりで相手にしていませんでしたが、ファンを無視することは情報発信者としてやってはいけないことだと思います。運営者として責任があるので、更新を止めるときも閉鎖するときもきちんと対応しなきゃならないことに気づかされました。
ファンを裏切るという行為は、何らかの形で自分に返ってきます。僕の場合は某掲示板で叩かれたりしていました。
失敗例(6)
人の存在を忘れてリピーターがつかなくなった
ずっとサイト作成にかまけていると、だんだん画面の向こうの人の存在が希薄になってしまいます。
とくに SEO を意識して作り出すと、相手は検索エンジンになりがちです。相手というか、もう敵と言っていいかもしれません。
リアルでもネットでも、相手は人間です。そこを忘れてしまったら良質なコンテンツなんか提供できません。人がいないとアクセス数だって増えないし、お金だって稼げないのです。
人が見えていないサイトって、なんか薄っぺらいですよね。心というか感情というか、そういうのが全く感じられません。どんなに下手くそな文章でも、見づらいレイアウトでも、何か見る者の感情を揺さぶるサイトは反応率が高いです。
検索サイトから訪れてくれる方は記事そのものを目的として来てくれますが、固定客・リピーターは運営者自身のファンになってくれます。リピーターがつかないブログは運営者に人としての魅力が何も感じられない、ということです。
失敗例(7)
楽しようと自動ツールに頼ったらBANされた
複数のサイトを毎日更新しようと思ったら、とても時間が足りません。人手を増やすか作業時間を短縮するかの選択に迫られます。
僕は自動ツールを使ってゴミサイトをいくつも量産し、検索結果上位を独占したりサテライト化するいわばブラックな手法に手を染めました。当時はそんなことをやっている人がほとんどいなく、効果は絶大でしたね。
自分で何も作る必要がない楽な方法でしたが、この手法が広まって効果も薄れたのですぐやめました。自動生成サイトは片っ端から圏外へ…。
今でも投稿を自動化する方法はたくさんありますが、何の効果もありません。自動生成したブログや記事を量産したところで検索順位は圏外のままです。
SNS 関連の自動ツールもすぐに対策されますし、楽しようと思ったらダメですね。
失敗例(8)
SNSで宣伝するだけじゃアクセスは集まらなかった
SNS の活用はアクセス数を得るために効果的で、とくに初心者ブロガーが名を売るのに最適な場所です。
しかし、宣伝したからいきなり万単位のアクセスになることはありません。Twitterでつぶやくだけで大勢の来訪者があるなら誰も苦労しませんよ、って話。
タイムラインにはたくさんの情報が流れてくるわけですから、タイトルでひきつけ、記事を読んで拡散してもらう必要があります。ということは、役立つ記事をしっかり作り、導線を設計し、考え抜いたタイトルをつけなければなりません。
SNS が流行しはじめたときは宣伝目的でしか使っておらず、交流して自分を売ることの大切さに気づいていませんでした。
自動ツールでフォロワーを増やすのは簡単ですが、それだけでは何にもなりません。自分のことだけ考えていたらやがて誰からも相手にされなくなります。
ブログで稼ごうと思って複数アカウントを所持したりツールに頼る人はたくさんいますが、面倒になったり凍結されたりで結局長続きしないことがほとんどです。
失敗例(9)
自分が稼げればよいという想いが前面に出て頭打ちになった
自分だけ良ければ、という想いはどこかに歪みをもたらします。
他人の記事をパクるのだって、自分のことしか考えていないからですよね。著作権法どうこうの前に、まわりに迷惑をかけることとか、お互いメリットを共有することなんか考えていない。
そうしていると、まわりから取り残され、結局はお金を稼ぐことが難しくなります。自分だけ稼ごうという考えを捨てはじめたときから不思議と収益が上がるようになりました。
どうすれば読者に最大限のメリットを提供できるか、ということに焦点を絞りましょう。自分のことしか考えない奴はどこに行っても嫌われます。
失敗例(10)
楽しむことを忘れてブログがつまらなくなっていた
今までで最大の失敗といえば、アクセス数や収益にとらわれてブログを楽しんで書くことができなくなった、ということです。
PV 数やアドセンス報酬が上がるのを見れば嬉しくなりますが、下降気味になるとそればかりに気を取られてしまいます。「検索順位下がった! コアアップデートに巻き込まれた!」というのがストレスになってしまうと、楽しく記事を書くどころじゃありません。
まったく気にするなというのは無理かもしれませんが、ブログを楽しめば結果はあとからついてきます。ブログそのものを楽しむか、アクセスアップを楽しむか、お金稼ぎを楽しむか、という違いはあると思いますけどね。
何か苦しんでしまう理由があるなら、極力排除したほうがよいです。でも楽しい苦労はどんどん受け入れましょう。
まとめ
恥ずかしながら僕が経験してきた失敗を 10 個挙げてみました。ここから学んだことを要約すると次の 2 点に絞られます。
- 人とひとのつながりを大切にする
- ブログを楽しんで続ける
だれでも最初から上手くいくわけがないのです。失敗を恐れてはいけません。どんどん新しいことにチャレンジして自分もブログも成長させていきましょう。
それでは、また。