ブログを 100 記事書いてもアクセス数や収益が増えない原因

「ブログ初心者は 100 記事を目標に」とよく言われますが、実のところその数字に根拠はありません。わりと感覚的なものです。

少なくとも、100 記事書けばアクセス数や収益が伸びるというわけではないんですよね。

本記事では、なぜ「100」という数字が出てくるのか、ブログで結果を出すには何記事必要なのか、解説していきます。100 記事達成時の具体的な数値も合わせてご覧ください。

100 記事でどのくらいのアクセス数・収益になるのか

100 記事到達時点のアクセス数や収益を公開しているブログを調査し、リアルなデータをまとめてみました。

下表は、100 記事に到達した月のデータです。

ブログアクセス数(PV)収益100 記事到達まで
A1,048251 円4 ヶ月
B8,056818 円4 ヶ月
C6,3825,515 円8 ヶ月
D103,95634,162 円11 ヶ月
E16,38742,000 円4 ヶ月
F9,48353,317 円9 ヶ月
平均24,21822,677 円6.6 ヶ月

アクセス数も収益もバラつきがあるのには、以下の理由があります。

  • 初心者もいれば経験者もいる(何個もブログを作っているケースがある)
  • 狙っているジャンルによる
  • メインの収益化方法が違う

平均値こそアクセス数・収益ともに 20,000 台ですが、100 記事書けばだれでもこの数値に達するわけではありません。

「何記事書けばブログで結果が出ますか?」という質問は、「何回バットを振ればプロ野球選手になれますか?」と同じですからね。ちょっとズレた質問だと思いませんか?

では、なぜ「100 記事書け」と言われるのでしょうか。

100 記事を目標にする 4 つの理由

ブログ初心者が記事数 100 を目指すべき理由をあげるとしたら、以下の 4 つです。

  1. キリがよく目標としてちょうどよいから
  2. ブログ記事執筆に慣れるのに妥当な数字だから
  3. 記事数が少ないとデータがとれず改善点もわからないから
  4. 記事の当たり外れがわかるようになるから

それぞれ具体的に解説します。

01. キリがよく目標としてちょうどよい

「100」は、ふだんの生活でもなじみのあるキリのよい数字ですよね。

テストは通常 100 点満点ですし、作業達成率などの最高値は 100 % となっていることがほとんど。なんとなくの感覚で、「100」だと達成感があり、一つの目安として設定しやすい数字だと言えます。

ブログは始めるより継続することのほうが難しく、文字どおり三日坊主でやめてしまうブロガーはたくさんいます。3 ヶ月続く人は全体の 50 %ぐらい、1 年後も続けている人は 10 %もいないのではないでしょうか。

100 記事到達にかかる時間は人それぞれですが、毎日更新するとして約 3 ヶ月。週 2 回の更新で約 1 年かかる計算です。

ブログの最適な更新頻度に関する解説はこちら

達成までの時間は違えど、その数字をクリアできるようなら今後もブログ運営を続けていくのはさほど難しくないでしょう。逆に、100 記事すらクリアできないなら継続は厳しいと思います。

収益化を目的としているなら、「100 記事書けば稼げる」と考えないように注意してください。「100 記事も書けないならブログで稼ぐのはあきらめたほうがよい」です。

初心者が目安として最初に設定するならちょうどよい目標であり、今後のブログ運営における通過点でしかありません。余裕でクリアできるなら、たぶんブログに向いています。

02. ブログ記事執筆に慣れるため

ブログは、自分の意見や考えをただ書くだけではだれにも読まれません。

とくに検索サイトからのアクセスを増やしたいのであれば、検索ユーザーが何を求めているかを推測し、最適な答えを提供していく必要があります。しかも、他のブログより読みやすく、わかりやすく。

文章が得意、というだけではダメです。検索ユーザーのことを考えることに加え、読みやすさを補助する装飾や画像の使い方など、覚えることはたくさんありますからね。

何度も繰り返しアウトプットして経験を積み重ねていけば、だれでも成長できます。100 記事ぐらい書けば「ああ、こう書けばいいんだ」というのが見えてくるでしょう。

最終的に目指すのは「量」ではなく「質」ですが、「質」を追求するにはそれなりの「量」が求められます。「100 記事」は、最低限のラインと考えてください。

高品質コンテンツに関する詳細な解説はこちら

03. 記事数が少ないと改善点がわからない

ブログを運営していると、毎日のアクセス数が気になってくると思います。勉強を重ねるうちに、「直帰率」や「滞在時間」といったデータも見るかもしれません。

でも、記事数が少なければそのデータはほとんど役に立たないんですよね。

以下のような極端なケースで考えてみましょう。

記事数1
全体の PV 数2
検索サイトからのアクセス数2
直帰率50 %
滞在時間00:00:30

ここから改善策を導き出してください、と SEO のプロに聞いたところで、「もう少し記事を増やしましょうか」としかなりません。

「検索サイトから 2 人がきてくれて、そのうち 1 人はすぐ戻ってしまったようだ」ということがわかるだけ。PV 数を伸ばそうにも、他に記事がないのでどうしようもないのです。

数記事追加したぐらいでは精度の低さは変わらず、100 記事あれば有効なデータがとれるかも、というところです。

04. 記事の当たり外れがわかる

記事数をいくら増やしても、全記事がまんべんなく読まれることはありません。むしろ、記事数を増やすと「多く読まれる記事」と「まったく読まれない記事」が必ず出てきます。

とくに雑記ブログでは、「特定のジャンル(カテゴリー)の記事は読まれけど、ほかの記事は見向きもされない」というケースがほとんど。

時間をかけて丁寧に書いた記事がまったく読まれず、思いつきでさらっと書いた記事が一番読まれている、ということもありますね。

検索サイトからのアクセスを考えても、狙ったキーワードすべてで上位表示できるとはかぎりません。数ヶ月かけてじわじわ順位が伸びるケースもあれば、ずっと検索圏外という記事も出てきます。

すべてのキーワードできれいな右肩上がりになるとはかぎらない

たった数記事で傾向はつかめませんが、100 記事ぐらいあれば何となくでも当たり外れが見えてくるでしょう。そこから読まれている記事を中心に改善していけば、おのずとアクセス数は右肩上がりになります。

試行回数を増やしてヒット率を上げていくのが、ゴールへの最短距離というわけです。

ブログ初心者向け|ブログの書き方完全ガイド

まとめ:結果を出すためには何記事必要なのか

冒頭でもふれましたが、「何記事書けばブログで結果が出ますか?」という質問はちょっとズレています。

目的や目標は人によって違いますし、基礎力(文章力や Web の知識)も違うので、論理的にはっきりとした答えを出すことはできません。

ブログ一本で生活できるレベルになりたいと本気で考えているなら、3 年間で 1,000 記事は書いてほしいですけどね。個人的に、そのぐらい書いてようやくスタートラインに立てると思っています。

人の 5 倍でも 10 倍でもこなす覚悟をもって、一歩ずつ進んでいきましょう。

When you are resting, I am practicing. When you are sleeping, I am practicing. When you are practicing, of course I am practicing.

(お前らが休んでいるとき、俺は練習している。お前らが寝ているとき、俺は練習している。お前らが練習しているときは、当然俺も練習している。)

フロイド・メイウェザー・ジュニア

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Naifix 編集部
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