
ブログで稼ぐ方法はいろいろあります。
しかし、それはだれにでもできる簡単な方法ではありません。とくに「日記ブログ」を運営しているのであれば、大きく稼ぐのは難しいでしょう。簡単に収益化できると思ってただ記事を書き、まったく成果が出ずにやめてしまう方はたくさんいます。
では、少しでも日記ブログで稼ぐにはどうすればよいでしょうか。稼ぐ以外の活用方法も解説していきますので、合わせてご覧ください。
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日記ブログとは
日記ブログとは、文字どおり「日々の出来事・体験を中心に書く日記のようなブログ」を指します。
ほかにも「雑記ブログ」や「特化ブログ」といった分類もあります。これはどこかで定義されているものではなく、便宜上そのように括られているにすぎません。
見方によって、日記ブログは雑記にも特化にもなり得ると思います。
雑記ブログ | とくにジャンルを限定しない |
---|---|
特化ブログ | ジャンルを限定する |
たとえば、毎日のようにラーメンを食べ歩いており、その記録をブログに綴っているなら「ラーメンに特化した日記ブログ」です。
ラーメンの食レポ以外にも、その日に観たドラマや映画のレビューを書いたり、すっきり収納するアイデアをまとめたり、という記事があるなら「様々なジャンルを扱った(=雑記)日記ブログ」となります。
どれが正解ということはなく、ブログはこうあるべきだという決まりもありません。
日本におけるブログと日記サイト
ブログはもともとニュースなどへの感想を綴ったサイト(Web Log)を指しており、Web の専門知識がなくてもサイトを作成できる、トラックバックなどサイト同士でつながりやすい機能がある、というのが人気の火付け役となりました。
しかし、ブログが誕生する前に日本では「日記サイト」が流行していて、ブログが上陸したときは「日記サイトからブログサイトに乗り換えた」ケースがほとんどだったように思います。
当時はネット環境が整っておらず、発信している方も今よりずっと少ない状況でした。そのため、「どこのだれかも知らない人の日常を覗ける」というだけで価値があったんですよね。
現在は、ブログ以外にも SNS などで自分の意見や考え、日々の体験を発信するのが当たり前の時代です。ブログが流行し始めたときに比べると、「どこのだれかもわからない人の情報」ではなく、「その分野に精通している専門家が発する情報」が求められるようになっています。
無数の情報から取捨選択していかないと、パンクしちゃいますからね。
日記ブログが稼げないと言われる理由
日記ブログは前述のとおり「日々の出来事・体験を中心に書く日記のようなブログ」で、そのほとんどが匿名です。つまり、どこのだれが書いているのか、読者にはわかりません。
情報を取捨選択しているのは検索サイトも同じで、検索ユーザーの知りたいことにピンポイントで答えを返すために、それなりに有名でそれなりに支持されているサイトを提示しています。
「風邪 治し方」で検索してみてください。そこには、「わたしはこうやって風邪を治しました」という個人の日記ブログは一切出てこないと思います。医師や医療関連企業が発するの情報のほうが正確で信頼できるからです。
なかには個人の意見を参考にしたいと思っている方もいるかもしれません。でも、不特定多数のユーザーにある程度満足いく答えを返すなら、身元がしっかりしているサイトを紹介するのがベターです。
ジャンルやキーワードによりますけど、どこのだれが書いたかわからない情報は切り捨てられる可能性が高いと考えて間違いありません。ゆえに日記ブログは検索からのアクセスを集めるのが難しく、収益にもつながりくいのです。
日記ブログで稼ぐ3つのコツ
冒頭で「ブログで稼ぐ方法はいろいろある」と触れましたが、アクセスを集める方法もいろいろあります。
- 検索サイト
- ランキングサイト
- Google Discover
- ニュースアプリ
- SNS
- 他サイトからのリンク
- 広告出稿
このうち、最も安定した収益が見込めるのは検索サイトからのアクセスです。なぜなら、「これを知りたい」「あれを買いたい」と、ユーザーの目的がハッキリしているからです。
アクセス数だけ考えれば、SNS でバズってくれれば瞬間風速は最大になると思います。でもそれは一時的なもので、安定したものではありません。また、ユーザーの目的も定まっていないため、広告のクリック率は検索流入に比べてかなり落ちます。
ということは、「検索ユーザーが知りたいことを日々の体験から答える」のが日記ブログで稼ぐ王道手法と言えるでしょう。そのポイントは 3 つです。
#1 読者が読みたいと思うものを書く
日記の主役は自分(執筆者)ですが、日記ブログの主役は読者(検索ユーザー)です。
自分の書きたいことだけを書いてそれが何となく収益につながる、と都合よくいくことはありません。日記ブログの記事はだれかに読んでもらうことを前提としているのですから、そのだれかを主役に考えましょう。
そのためには、検索ユーザーは何を求めているのか、その目的は何かをきちんと考える必要があります。
ラーメンの食レポ記事を書くなら、「この店は美味しかった!」という情報だけでは不十分です。ユーザーは何を知りたくてそのラーメン店について調べているのでしょうか。
- 穴場を探している
- 安いところを探している
- あまり混んでいない時間帯を知りたい
- 近くに駐車場があるのかを知りたい
- 子ども連れでも大丈夫か知りたい
- メニューや値段を知りたい
こうした需要はキーワードツールで探れます。たとえば「ラーメン 篝」を ラッコキーワード で調べてみましょう。

実際にどんな情報が求められているのか、推測しやすくなりますね。
ツールだけに頼ってしまうとそれ以上の情報を載せられず、競合サイトと似たり寄ったりな内容になってしまうかもしれません。もしあなたも検索でそのラーメン店を見つけたのであれば、そのとき何を検索したか思い返してみてください。
「過去の自分が検索したもの=ほかのだれかが検索しているもの」と考えれば OK です。
何度も足を運んでいるなら、この時間帯は比較的空いているとか、近くの駐車場はここが安いなど、体験から答えを提示するとよいですね。ネットで調べればわかるようなことをただ並べても価値はありません。あなたの体験そのものに価値があります。
#2 検索ユーザーが見つけやすいようにする
検索ユーザーが知りたいことをしっかり書いていても、その記事が探しづらい状態であればだれもアクセスしてくれないかもしれません。
検索ユーザーがあなたの記事を見つけやすいようにするには、まず記事タイトルを意識するところから始めましょう。次の 2 つのタイトルでは、どちらが検索ユーザーに届きやすそうでしょうか?
今日のラーメンはコレ
東京の人気ラーメン店「銀座 篝 本店」レビュー!コクの深いまろやかな鶏白湯がおすすめ
前者のタイトルでは、その記事に「銀座 篝 本店」のレビューが書いてあるとわかりません。検索しても上位に出てこないでしょうし、仮に上位に出てきてもクリックされる確率はかなり低いと思います。
検索結果にはたくさんのサイトが並んでいますから、検索ユーザーが「この記事を読めば自分の求めている答えが見つかりそう」と思ってくれないとアクセスにつながらないのです。
自分が検索したときにこのタイトルが出てきたら読みたくなるか、という視点で考えてみてください。
#3 すべての記事で収益化しようと考えない
アフィリエイトによる収益化を狙っている場合、「とにかくたくさん広告を載せてクリックしてもらう機会を増やさなきゃ」と考える方は少なくありません。
なかには、記事の内容とまったく関係のない広告をベタベタと貼っているブログもありますが、果たしてそれで収益につながるのでしょうか。ほとんどの場合、クリック数はほぼゼロか、クリックされても成果につながっていないはずです。
アフィリエイトで稼ぎたいのであれば、次の 2 つは忘れないようにしましょう。
「エアコン 調子が悪い」と検索している方にとって、エアコンクリーニング業者に依頼した日記はとても役に立つものだと思います。「エアコン 6 畳 おすすめ」と検索している方にとっては、実際に購入したエアコンのレビュー記事が役立つでしょう。
では「エアコン 除湿 電気代」で検索している方はどうでしょうか。サービスも新しい商品も必要としていないので、無理やりアフィリエイトリンクを載せてもクリックすらされないでしょう。広告だらけの状態が押し売りのように感じて嫌われるかもしれません。
繰り返しになりますが、日記ブログの主役はあなたではなく読者です。検索ユーザーの目的を見失わないようにしてください。
日記ブログをサブブログとして活用する方法
日記ブログで稼ぐ 3 つのコツを実践しても、なかなか成果につながらないかもしれません。
どこのだれが書いたかわからない情報は捨てられる可能性が高く、たとえ検索ユーザーを主役に記事を書いても、ジャンルによっては大手企業や有名サイトが検索上位を独占しているからです。
すぐに結果を出そうと思わず、地道にコツコツと続けていくのが一番ですが、ゴールの見えない道を走り続けるのは至難の業でしょう。本気で稼ぎたいと考えているなら、一つのブログだけで成功しようとするのではなく、ありとあらゆる手法を試していくのがよいと思います。
いま実践している手法があなたに最適なものとはかぎりませんからね。
しかし、日記ブログは収益化以外にも活用方法がありますから、運営中のブログはそのまま続けることをおすすめします。以下、3 つの活用方法をお伝えします。
#1 練習台にする
運営中の日記ブログは、初めて作ったものかもしれません。右も左もわからず、WordPress のインストールなどトラブルに遭いながらも作り上げたものだと思います。
この記事にたどり着いたということは、これからもまだまだ壁がたくさんあるということです。SEO や収益化で学ぶことはたくさんあり、どれも一朝一夕で身に着くものではありません。
記事の書き方もまだ定まっていないのであれば、日記ブログを練習台と考えてみてください。どのように書けばアクセスが伸び収益につながるのか、コツがわかってきたら別のブログで本格的に収益化に取り組めばよいのです。
それは特化ブログかもしれませんし、アフィリエイト以外の収益化手法かもしれません。
「自分の書きたいことを書けるようになる」という初歩の初歩からスタートしている場合は、とくに地道な練習が必要です。以下の 4 ステップをクリアできるぐらいになれば、その経験を様々な場面で活かせます。
#2 需要を探るために使う
検索サイトからのアクセスを伸ばすために、キーワードツールを活用する機会が多くなると思います。
しかし、ツールでは探りきれない需要もありますし、すべての情報をツールで収集できるわけではありません。とくに検索ボリュームなどは整形された数値ですから、ボリューム 0 でも実はけっこう検索されていることもあります。
それらは、実際に書いてみて検索上位に表示されて初めてわかることです。
ジャンルを固定せずに自由気ままに書いた記事が、自分のまったく意図していないキーワードで上位表示されてそれなりに読まれている、なんていうこともありますからね。
もしそこで需要を探ることができれば、競合不在のキーワードでアクセスを集め続けられる可能性もあります。ツールでは探りきれませんから、競合他社には見つけられないキーワードなのです。
書いてみないとわからない、という考え方はけっこう大切だと思いますよ。
#3 テストや気分転換に使う
WordPress でブログを運営しているなら、技術的な面でわからない部分がたくさん出てくるはずですし、本体やプラグイン更新時にエラーが出る可能性も少なくありません。
収益の柱になっているブログがトラブルに遭って数日間売上が 0 になってしまう、という事態を避けるためにも、テスト用の環境を整えておきたいところです。
日記ブログをそのテスト用の環境として使うのもありだと思います。ほぼ同じテーマ・プラグインを入れておけば、アップデートしても問題が起きないか事前にチェックできますからね。新しいプラグインを導入するさいのテストとして使うのもよいでしょう。
また、メインブログで SEO や収益化ばかり考えた記事を書いていると、たまには自分の思うがままに自由に記事を書きたいときが出てくるかもしれません。
日記ブログが一つあれば、気分転換に記事を書けます。キーワードや文字数など気にせず、好きに書くのもモチベーション維持に効果的ですよ。
まとめ
ブログを書いて自宅にいながらお金を稼ぐ、というのはとても夢がある話です。
でも、ブログを始めるのは簡単でも、ブログで稼ぐのはとても難しいという現実も知っておきましょう。日記ブログどうこうは関係ありません。特化ブログを作って 3 ヶ月で挫折する方もいれば、3 年ぐらいは稼げていたのに Google アップデートに巻き込まれて収益がいきなりゼロになった方もいます。
今すぐお金を稼げるわけではありません。続けていればだれでも成功できるわけでもありません。それをわかったうえで楽しく続けられるなら一番ですね。
それでは、また。