2016/10/0490 Shares

SEO施策を考えるなら知っておきたい検索エンジンの仕組みと最適化

SEO

ブログ初心者なら誰もが気になる検索順位。自分の記事がどれほど上位に入り込めるかで、アクセス数は大きく変わります。

順位を上げるための方法を探し、あれこれ実行していることと思いますが、今までやってきたことはあまり意味のないことかもしれません。

なぜなら、「検索エンジン最適化(SEO)」は検索エンジンの仕組みに関して最低限の知識がなければ、本当の意味で最適化とはならないからです。

必要としている人に必要な情報を届けるために、検索順位が決定される仕組みについて理解しておきましょう。

検索順位向上のために、知っておくべきこと

SEO に関して調べると、たくさんの情報が出てきますよね。

筆頭に挙げられるのは、こんな感じのもの。

  • 被リンクをたくさん集める
  • リンクにはキーワードを含める
  • タイトルや見出しタグに気をつける

もはや常識と言っていいでしょう。このブログでも、SEO に関する基礎知識をご紹介しています。

でも、なぜそれが必要なのかを理解していなければ、まるで見当違いの施策をすることになりかねません。

上記以外にも「重要ではないページやカテゴリーページを noindex とする」なんて方法を聞いたことがあると思いますが、それは何のためにするのでしょう。この施策によって、検索エンジンはあなたのブログをどのように判定することになるのでしょうか。

「これをやったから検索順位が向上しました!」というのをただマネするのではなく、本当に自分のブログにその施策が必要なのかを判断できなければ、逆効果になることもありますよ。

相手のことを知らなければ最適化はできない

たとえば、もう少しネットのスピードを上げたいなと思ったときに、どのようなことを考えますか?

たぶん、ADSL から光に変更すれば OK と考える方が多いと思いますが、ちょっと詳しい方ならそれだけではスピードは上がらないことを知っています。

ルーターや LAN カード自体が高速回線に対応していなければそこで上限は決まってしまいますし、使っている PC によっては、回線を変えずに MTU の値を調整するだけで改善されるかもしれません。

MTU
「Maximum Transmission Unit」の略で、一度に送信できる最大のデータ量を表す。通信品質によって最適値が変わる。

専門家になるほどの知識は要らないにせよ、何事もある程度仕組みを知っておかなければ、最適な対処ができないということですね。

検索エンジンの仕組み

では、最低限覚えておくべき検索エンジンの仕組みとはなんでしょうか。

それが、下記の3点です。

  • クロール
  • インデックス
  • ランキング

WEB サイトを定期的にクロール(巡回)し、その情報をデータベースに登録していく。そして、集められた情報を整理して検索結果に出力。

これが検索サイトの大まかな仕組みで、上位表示のためにはそれぞれに対策が必要となり、まとめて SEO と呼んでいるわけです。

それでは、この3つに対する施策をひとつずつ解説していきます。

クロール最適化

network

ブログには定期的に「クローラー」が訪れています。

アクセス解析からもその痕跡を確認することができますが、Google Search Console に登録しておけば、直近 90 日間の状況を教えてくれます。

クロールの統計情報

意図的にブロックしない限り、このクローラーは WEB 上のファイルをすべて収集しようと試みます。

検索結果に表示されるには、まずこのクローラーに見てもらわなければ話になりません。そのための施策をクロール最適化といいます。

では、どこからこのクローラーはやってくるのでしょうか。

クローラーに発見してもらう方法

あなたが誰かのブログを見にいくのは、リンクやブックマーク、RSS 経由だと思います。適当に URL を入力して、たまたま表示されたブログを見るなんてことはないでしょう。

クローラーもこれと同じです。

そのため、新規投稿記事をクローラーに発見してもらうには、次の方法が有効であるといえます。

  • 新規投稿記事へのリンクを増やす
  • ウェブマスターツールからサイトマップを送信する

SNS を活用してクローラーに発見してもらう

どんなに素晴らしい記事を書いても、その存在を知られなければ人もクローラーも見てくれません。

新しい記事へのリンク数と訪問者の数はほぼ比例するので、記事への入り口が多ければおおいほど、クローラーの巡回頻度も増えていくことになります。

現在、その入り口を増やすのに有効なのが SNS です。「WordPressブログのアクセス数を月間 1 万に伸ばす超具体的な方法」でも触れたように、ここを積極的に活用していくことで、土台づくりができます。

SNS のリンクは後述する「ランキング」には影響しませんが、クロール最適化には必須です。

ただし、記事を書けば必ずシェアされるというわけではありませんので、次項のサイトマップ送信も忘れずに行っておきましょう。

サイトマップは2つの形式で送信する

まだ Search Console に登録していないなら、この機会にぜひ登録してサイトマップを送信しておきましょう。

通常、サイトマップは「XML 形式」で作成します。WordPress を利用しているなら、「Google XML Sitemaps」というプラグインで簡単に作れます。

意外と知られていないのが、「RSS」もサイトマップとして送信しておくこと。これにより、新規記事を追加したときに、その情報をすぐ検索エンジンに伝えることができます。

参考XMLサイトマップとRSSフィードの両方を送信することをGoogleが公式に推奨

XML サイトマップでブログ全体の構成を伝え、RSS で更新情報を伝える、というイメージで OK です。

サイトマップを送信しなくてもクローラーは巡回してくれますが、発見が遅れてしまう可能性があります。登録だけなら数分で完了するので、やっておいて損はありません。

内部の回遊率も高めよう

クローラーはリンクをたどるのですから、ブログ内のリンクも巡回します。そのため、リンクがはられていないページがあると、見つけてもらうのに時間がかかります。

くまなく回ってもらうために、関連記事の表示やページャーの設置、どのページからでも(人が見る)サイトマップへのリンクがあるようなつくりが良いですね。

また、とくに注目してほしい重要なページがあるなら、そこへの内部リンクを強化するという方法もあります。

ここら辺はクローラーを意識するというよりも、読者を意識すれば問題ありません。『どうすればもう 1 ページ読んでもらえるか』を考えてみましょう。

目的のページに到達するのに何回もリンクをクリックしなければならない、なんて構造だと訪問者は迷ってしまいます。ブログの場合は、過去記事が埋もれてしまわないように気をつけたいですね。

クロール最適化のまとめ

クロール最適化をまとめるとこのようになります。

クロール最適化のポイント
  • SNS のシェアを含め、記事への入り口を増やす
  • XML サイトマップと RSS フィードを登録する
  • 内部の回遊性を高める

それでは次にインデックス最適化に関して解説します。

インデックス最適化

data

検索エンジンは、WEB サイトをクロールした後にその情報をデータベースへ登録していきます。これをインデックスといいます。

新規記事を投稿したさいは、クローラーが回ってきてインデックスされた直後から検索結果に表示されますが、この段階ではまだ順位が確定していません。

ブログ名や記事タイトルで検索して検索結果に出てこない場合は、Search Console を使ってこちらからインデックスを促しておきましょう。

Fetch as Google の使い方

Search Console の左メニュー「クロール」から、「Fetch as Google」に進むと下のようなフォームが出てきます。

fetch-as-google

クローラーがなかなか回ってこないときは、ここで記事のパーマリンクを入力し、インデックスに送信できます。

気になるのは「取得してレンダリング」というボタンかもしれません。

robots.txt の記述を見直そう

なかなか見る機会がないかもしれませんが、WEB サイトに「robots.txt」を設置することでクローラーの動きをある程度制御することができます。

クローラーは先述のとおり、WEB 上のあらゆるデータを収集しています。でも、管理者にとっては必要でも、ユーザーには見られたくないファイルだってありますよね。

そこで、「ここはクロールしないでね」と伝えるのが robots.txt の役割です。

以前は CSS や JavaScript のクロールをブロックするのが一般的でしたが、現在はできるだけすべてのファイルをクロールできるような設定が推奨されています。

Fetch as Google の「取得してレンダリング」では、検索エンジンがブログをどのように見ているのを視覚的に確認できますので、ぜひ一度チェックしておいてください。

最近はモバイル向けのサイトがとくに重要視されるようになってきましたので、こちらも合わせてチェックしておきましょう。

Fetch as Google モバイル

HTML タグの使い方を改善する

インデックス最適化のポイントは、HTML の記述です。

人が見るぶんにはある程度適当な記述でも問題ありませんが、ここがメチャクチャになっていると、検索エンジンにとって読みづらいブログということになります。

記事を書くときは <h2> などの見出しタグや <strong> などの強調タグに気をつければ良いですが、テーマをカスタマイズしたときなどは HTML や CSS をひととおりチェックする癖をつけておきましょう。

検索エンジンが認識できるパンくずの設置も、インデックス最適化ということになります。

参考WordPressでパンくずリストをmicrodataを使ってマークアップするやり方

データベースに登録した情報をもとに順位づけされるので、一生懸命書いた記事が不当に評価されないよう、HTML を改善してインデックス最適化を行ってください。

noindex は必要?

前述の robots.txt でクローラーの動きを制御できますが、「クロールを許可するけれどインデックスを拒否する」こともできます。

これは、<head> 内にメタタグを書くことで対処します。

また、記事内のリンクをクローラーがまわらないように指定することもできます。

WordPress は基本的に全ページ同じ <head> を使用するので、任意の個別記事やアーカイブページでこれを実現するには条件分岐タグやプラグインを利用することになります。

ただ、プラグインの場合は設定を間違えてしまうと必要なページを noindex 扱いにしてしまう危険があるので、くれぐれも注意してください。

タグページなどが重複コンテンツとみなされないようにこの記述が必要だ、という方もいますが、個人的にブログでは必要ないと思っています。実際、このブログでも noindex は一切使用していません。

それでもいくつかのキーワードで検索 1 位を獲っているので、SEO で重要なのは次章で解説する「コンテンツ最適化」であると言えます。

インデックス最適化のまとめ

インデックス最適化をまとめると、このようになります。

インデックス最適化のポイント
  • クローラーが回ってこないときは Fetch as Google を使用する
  • 検索エンジンが理解しやすいよう HTML を改善する
  • 必要であれば noindex を使用する

余談ですが、検索エンジンに素早くインデックスしてもらうのは、パクり対策にもなります。

オリジナルより先にパクり記事がデータベースに登録されてしまうと、パクり記事がオリジナルであると判断される可能性があるからです。

ブログを開設して間もないときはクローラーの巡回頻度も低いため、しばらくは「記事を更新したら Fetch as Google」を意識したほうが良いかもしれませんね。

それでは、SEO の根幹ともいえるコンテンツ最適化に関して解説します。

コンテンツ最適化

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検索エンジンは、クロールによってデータを蓄積していきます。そして、アルゴリズムをもとに順位を決定していきます。

順位を決定する要素は 200 以上あるとされていますが、正確なことは検索エンジンの中の人にしかわかりません。また、このアルゴリズムは常に更新されています。

参考Google検索アルゴリズム261項目完全分析 “SEOの全て” | プロモニスタ

では、どのように最適化すればよいのでしょう。これは、Google のサイトにヒントが書かれています。

ユーザーに焦点を絞るということ

Google が掲げる 10 の事実」というページの1番目には次のように記されています。

1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。

これをブロガー目線に置きかえると、こうなります。

コンテンツ最適化のポイント
  • ブログを読んでくれる方の目線を第一に考える
  • 読者が必要とする情報を提供する
  • レイアウトやデザインは読みやすさを考慮する

たとえば、ファーストビューに広告を設置してもよいのか、サイドバーを追尾型にしたほうがよいのか、なんていうデザイン面の疑問は、ユーザー目線をもとに考えれば答えが出るということですね。

そして最も重要な記事の中身は、読みやすさに加えて、その情報を誰が必要としているのかを考えることが大切です。

SEO で最も重要なのは、記事の質

クロール最適化も、インデックス最適化も、そこに質の高い記事があることが前提です。

ユーザーの誰もがまったく必要としていない記事であるなら、どんなに SNS で宣伝しても誰もシェアしてくれません(クロール最適化失敗)。

重複とみなされるかもしれないページを noindex にしても、それで低品質な記事に対する評価が相対的に上がるわけでもありません(インデックス最適化失敗)。

クロールされ、インデックスされても、質が低いと評価されてしまえば検索順位も低いままです(コンテンツ最適化失敗)。

順位が低下したら質を疑え

もちろん、順位を判定する要素はたくさんあるので、順位が低い場合は改善点もたくさんあると言えます。しかし、最も重要なのは「読者が満足するレベルの質かどうか」です。

順位が低下したその記事は、『これだけの情報なんだから 1 位は当たり前だよね』と誰もが思う内容でしょうか。

検索サイトも、そんな記事が上位にくるように日々調整しています。わけのわからない記事を上位表示することは、検索サイトそのものに対する評価が下がることを意味しますからね。

記事の質をほったらかしにしておいて、内部施策だなんだとやっても意味がありません。それよりは、記事を再編集して満足度の高いレベルに仕上げるほうが効果的です。

まさしく「ユーザーに焦点を絞る」ことが先決なのです。

まとめ

検索エンジンの仕組みから考えると、SEO は下記の3つに分かれることがわかりました。

  • クロール最適化
  • インデックス最適化
  • コンテンツ最適化

繰り返しますが、このうち最も重要なのが「コンテンツ最適化」です。

まずは読者が満足してくれる記事を書き、そのあとに最適な施策を考えていきましょう。それが検索上位を勝ち取るための最善策であり、最短距離なのです。

どんなに上質なスパイスを加えて最適な方法で調理しても、素材が悪ければすべてが台無し。まずは素材にこだわってみてください。

それでは、また。