バズるブログ記事タイトルのつけ方|はてなブックマーク年間TOP100調査結果

buzz

今まで見たことのない、圧倒的なアクセス数をもたらしてくれる「バズ」。もし意図的にバズる記事を作ることができたとしたら、ブログの PV は何百倍にも膨れ上がるかもしれません。

そこで、本日はバズるための最重要項目「ブログ記事タイトルのつけ方」に着目したいと思います。

2013年はてなブックマークランキングTOP100 にランクインしたサイトのタイトルから共通点を探り出し、法則を見つけてみましょう。

最適な文字数を探る

まず、タイトルの文字数をチェックしてみます。

いつの頃からか「タイトルは 32 文字を目安に」となりましたね。これは、はてなブックマークの新着や人気エントリーで表示される文字数(全角 32 文字)と Google の検索結果で表示される文字数(全角 30 文字前後)からきています。

タイトルは、読んでみたいと思わせ、なおかつキーワードが含まれているものが理想です。SNS 拡散と検索エンジン対策の両天秤を狙うわけです。10 文字前後でこれをクリアするのは至難の業ですが、30 文字前後なら頑張ってクリアできるのではないでしょうか。

TOP100のタイトル平均文字数は約31

TOP 100 のタイトル文字数はどうなっているか調べてみました。

サイト名が含まれていた場合そこは除外していますが、カッコや記号等はそのまま 1 文字としてカウントしています。

タイトル文字数平均31 文字
タイトル文字数最短8 文字
タイトル文字数最長69 文字

正確には 31.32 文字です。「32 文字前後」というのはかなり意識されている数字なのかもしれません。

もう少し細かく分類してみましょう。

10 文字以下3 記事
11 ~ 20 文字12 記事
21 ~ 30 文字33 記事
31 ~ 40 文字37 記事
41 文字以上15 記事

32 文字前後に限ると、このようになっています。

32 文字4 記事
30 ~ 34 文字18 記事

この数値を見ると、書いていたら自然とそうなったのではなく、明らかに 32 文字前後を意識したタイトルと言ってよさそうですね。全体の 7 割が 21 ~ 40 文字としているので、このあたりを基準としたタイトルにするのがよいでしょう。

文字数の基準がわかったところで、タイトルに含めるキーワードの位置を見ていきたいと思います。

キーワードの位置を探る

TOP 100 のサイトは、タイトルのどこにキーワードを入れているのでしょうか。

目分量ですが、「前半にいれている」「後半にいれている」「全体に散りばめている」の 3 タイプにわけてみました。結果がこちら。

キーワードが前半36 記事
キーワードが後半32 記事
全体にキーワード32 記事

タイトルの前半にキーワードを入れている記事がちょっとだけ多いですが、誤差の範囲ですね。ほぼ均等に分かれています。

※キーワードが特に見当たらないタイトルは「全体」に分類

検索サイトで調べたときに各々がどうなっているかわかりませんが、バズとキーワードの位置はあまり関係ないのかもしれません。

はてなブログはSEOに強い?

はてなブログはブックマークがつきやすく、タイトルの文字数やキーワードの有無に関わらずランクインしています。はてブ経由の拡散で被リンクを集めやすいのが特徴ですね。

では、はてなブログならタイトルはさほど重要ではないかというと、そうではありません。それでもキーワード必須です。

たとえばアドセンス広告は、検索サイトからの訪問者がクリックしてくれやすい傾向にあります。はてブからきてくれた方はほぼクリックしてくれません。サイトの収益化を考えると、やはり検索流入も狙いたいところですね。

はてなブログがアクセスを集めやすい仕組みになっているのであれば、なおのことタイトルを意識して拡散+ SEO を考えたほうがよいです。キーワードの位置に迷ったら前半に配置するのが妥当でしょう。

次に 2013 年の流行を見ていきたいと思います。

ビックリマークの使い方を探る

勝手に流行としましたが、感嘆符「!」を使ってタイトルの前半と後半を区切る方法です。TOP 100 では、36 の記事タイトルにビックリマークが使われていました。

疑問符「?」を使っているのは 3 つ。ほかに 2ch まとめサイトが 1 つあり、おなじみの草「www」が使われていました。

感嘆符を使っているタイトルでは、「!」でターゲットとキーワードを分けていたり、SNS 拡散を狙って前半に感情表現・後半にキーワードを置いているケースが多く見受けられました。

前半にターゲット、後半にキーワード

たとえば、1 位はこんなタイトルです。

日本の全エンジニアに捧ぐ!現在公開されているAPI一覧【2013年版】

前半は「日本の全エンジニア」というターゲット、後半に「API」というキーワードを使っています。

この記事は「API」で検索すると 4 位、「API 一覧」で 1 位になっているので、キーワードが後半でも問題ないことを証明しています(2014 年 1 月現在)。もちろん、はてブ年間 No.1 なので相当な支持(被リンク)を得て検索上位になっているのでしょう。

前半に感情表現、後半にキーワード

21 位のタイトルはこうなっています。

あっという間に取れる!ワイシャツの黄ばみを真っ白にする2つの裏技

前半は感情表現、後半にキーワードをつめ込んでいます。文字数は狙いどおりの 32 文字。「ワイシャツ 黄ばみ」で検索 1 位ですね。また、このタイトルにはもうひとつの特徴があります。それは、最後に出てくる数字。

次はこの数字に注目してみましょう。TOP 100 のサイトのうち、タイトルに数字を使っているところはどのくらいあったのでしょうか。

数字の使い方を探る

書籍はタイトルに数字を入れたほうが売上は伸びるようですが、ネット上でも同じことが言えます。アバウトな表現より、具体的な数字で見せて説得力や信頼度を増すのが目的。

「ほとんどの人が満足した」より「97.8 %の人が満足した」というほうがわかりやすいですよね。ほとんど、という表現は受け取る人によって解釈が変わります。数字にすることで、その誤差を解消できるのです。

はてブ TOP 100 のタイトルで、数字を使っていたのは 42 個。ただし、「2013 年」というのもカウントしています。とにかく何らかの数字を入れていたのが全体の 4 割となります。

全記事に数字を入れると新着記事や関連記事が並んだときにインパクトが薄れてしまいますから、毎回無理に入れる必要はありません。どうしても読んでほしい! という記事で取り入れましょう。

数字の使い方見本

数字をどのように使っているのか、いくつかご紹介します。

  • あなたは100万円損してる!国からもらえる7つの手当金
  • 13歳の息子へ、新しいiPhoneと使用契約書です。愛を込めて。母より
  • 女性誌デザイナーの技術を盗め!40秒で髪の毛を切り抜くPhotoshopの神ワザ

個人的に最後のタイトルが一番好きです。パッと見ですぐに具体的なイメージを抱かせるのがすごいですよね。記事を読むことで何が得られるかもわかります。

読者が求めるのは記事ではなく、記事を読んで自分が得られる未来です。記事の内容を一瞬で伝え、なおかつ未来を想像させられるのが秀逸なタイトルと言えるでしょう。

ココ、今日一番のポイントです。

まとめ

以上、「文字数」「キーワード位置」「感嘆符」「数字」で はてブ TOP 100 の記事タイトルを分析してみました。

要素調査結果
文字数21 ~ 40 文字を目安にするのがよさそう
キーワード位置拡散に影響することはなさそうだが、検索流入を考えるならキーワードは含めるべき
感嘆符前半にターゲット・感情表現を配置することでキャッチ-なタイトルになる
数字数字を入れることで説得力・具体性が増す

タイトルは記事を読んでもらうためにあります。しかし、タイトルだけ立派でも中身が乏しければ拡散することはありません。タイトルと中身は別個の存在ではなく、両方合わせてひとつのコンテンツです。

バズった記事を分析すると、タイトル以外にも勉強になる点がたくさんあります。デザイン・配色から段落の使い方、誰かに教えたいと思わせたくなる記事の書き方まで、ぜひ自分の目で確かめてください。

理論やノウハウを体系的にまとめた教科書より、実例から学ぶのが一番です。マネることから始めて、少しずつ自分の味を足していくことで成長していきましょう。

おまけ:記事本文の文字数

SEO の話で、記事の文字数は最低○○文字!というのをよく聞きますね。

はてブ TOP 100 にランクインした各記事の本文を調べると、平均値が約 3,687 文字という結果でした。

スライドのみのサイトは除いてあります。リンク URL もカウントしているので正確な文字数ではありませんが、参考にしてみてください。

記事は長ければよいというものではなく、どれだけ洗練させられるかがポイントです。検索エンジンに拾ってもらいたいがために長々書いてロングテールを狙うのではなく、画面の向こうにいる実際に読んでくれる人を意識しましょう。

それでは、また。

Author

Naifix 編集部
Web コンサルティング業務を中心に、サイト制作・コンテンツ販売・メディア運営代行業務を行っております。当サイト(Naifix)では、おもにブログ初心者向けのノウハウを無料で配信しています。

執筆・監修 Direx Marketing, Inc.