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なぜ僕はブログを「あなた」に向けて書くのか

指差し

講演やセミナーと違って、ブログを書くときは不特定多数に向けてではなく、たったひとりに向けて書くようにすると効果的です。つまり、「皆さん」ではなく、「あなた」です。

それは記事内の文章だけに限らず、タイトルにも当てはまります。

なぜ「あなた」に向けて書くのか。どのような効果があるのか。ターゲットが定まらないときはどうすれば良いのか。詳しく解説いたします。

ひとりの読者に向かって書くべき理由

結論から言うと、ひとりに向けて書くほうが読まれるからです。

たとえば、次の2つの文章のうち、どちらがひきこまれるでしょうか。

パターンA

今回、皆さんにご紹介するこちらの画期的な WordPress プラグインは、従来の SEO とは一線を画すものであり、ブログで集客したい、広告で稼ぎたい、セルフプロデュースしたい方々にとって欠かせないものとなるかもしれません。

パターンB

今回ご紹介するこちらの画期的な WordPress プラグインは、従来の SEO とは一線を画すものであり、ブログで稼ぎたいあなたにとって欠かせないものです。

捉え方に差はありますが、読者全員をターゲットにすると、どこかピントがボケた感じになってしまいます。誰にでも当てはまるように書こう、とした結果ですね。

camera

一方、ひとりに向けて書いた場合はピントがひとつに絞られます。この場合、ピントから外れてしまった人に読まれないのではないか、という懸念が生じるでしょう。

でもそれは逆で、誰にでも当てはまるように書いた文章のほうが読まれる確率は低くなります。読まれたとしても、さらっと流し読みされる程度。なぜなら、すべて自分にとって関係のない “他人事” に見えてしまうからです。

とくに、大勢に向かって「~だと思います」「~かもしれません」という曖昧な表現を加えてしまうと、受け取る側はそれが自分のことだと感じづらくなります。みんなは失敗するかもしれないけど、俺は違う、みたいな。

「あなた」を連呼すると敬遠される

ただ、「あなた」を連呼すると、どこぞの高額商品を売りつける怪しいセールスレターと同じで、ただただ気持ち悪く感じられて敬遠されるかもしれません。

そのため、無理に「あなた」と呼びかける必要はありません。どうしても使わなければならないのであれば、ここぞという重要なポイントでのみ「あなた」を使うのが良いでしょう。

キャラによっては、「おまえ」や「君」というのもアリですが、こちらは難易度が高いのであまりオススメしません。

そもそも全員に読んでもらう必要はない

理由は後述しますが、リアルな人物像を思い描いて記事を書くと、「ああ、これは私のことを言ってる!」と受け取ってくれる方が増えます。

不思議なことに、それが 30 代の独身男性に向けて書いたものでも、なぜか 20 代の既婚女性から反応があったりするのです。

まあ、たとえその効果がなかったとしても、それはそれでかまいません。ブログ記事を全員に読んでもらう必要はないからです。

その情報を必要としている人にだけ読んでもらったほうが、伝える側にとっても受け取る側にとっても効率的じゃないですか。

記事の内容に興味がある人であれば、シェアしてくれたり広告をクリックしてくれます。興味がない人を無理に引き込んでも、時間の無駄としか思ってくれません。わけのわからないクレームがくることもあります。

ターゲットを絞ることは、書き手にも読み手にもメリットがあるのです。

ブログを書く上で知っておきたい2つの心理学

すでに熱心に勉強されていると思いますが、ここでブログに関連する 2 つの心理学をご紹介します。なんとなくでも知っておいて損はありませんので、復習がてらおさらいしておきましょう。

カクテルパーティー効果

まず、タイトルにターゲットを含めることにより「カクテルパーティー効果」が期待できます。

カクテルパーティー効果

これは、大勢の人が会場内でいろいろな話をしていても、自分の名前や興味があることを聞き分けられる人間の能力に基づいたもの。“地獄耳” の持ち主は、この能力が長けているのかもしれません。

もちろん、聴覚だけではなく、視覚でもこの能力が発揮されます。

たとえば、Twitter のタイムラインをだーっと追っているときに、ある部分で目を止めてしまう。そこには自分の興味がある単語があったり、画像があったりしますよね。たまに錯覚もありますが…

ブログのタイトルがそのままシェアされることを考えたとき、不特定多数をターゲットに書かれたものと、特定の人物を想定して書かれたものでは、やはり後者のほうに軍配が上がります。

あまり参考にならないデータですが、こちらのツイートはインプレッション(ユーザーがツイートを見た回数)が 652 で、URL クリック数は 42 でした。

「初心者」と「WordPress」に反応があったと考えられます。

対して、こちらのツイート。

インプレッションは 510 で、クリック数はたったの 9 です。

一定条件のもと、同じ記事を違うタイトルでシェアしたときにどうなるか、というのを調べればさらに正確なデータがとれますね。

フォロー数に比例して、タイムラインに流れてくる URL の数は増えます。そのなかから読者をブログに誘導するためには、明確なターゲットと興味がありそうな単語を組み合わせるのが効果的なのです。

バーナム効果

次に紹介するのが、有名な「バーナム効果」です。ターゲットに向けて記事を書いていくことでこの効果が期待できます。

バーナム効果

これは、誰にでも当てはまるようなことであっても、受け取る側がそれを自分へのメッセージだと感じると、その後のメッセージ(と発信している人)を信じてしまう人間の心理をあらわしています。

ということは、タイトルに続く導入部分がカギとなりますね。

もう一度、冒頭の例を引き合いに出してみます。

パターンA

今回、皆さんにご紹介するこちらの画期的な WordPress プラグインは、従来の SEO とは一線を画すものであり、ブログで集客したい、広告で稼ぎたい、セルフプロデュースしたい方々にとって欠かせないものとなるかもしれません。

パターンB

今回ご紹介するこちらの画期的な WordPress プラグインは、従来の SEO とは一線を画すものであり、ブログで稼ぎたいあなたにとって欠かせないものです。

「皆さん」あてに書かれた文章は、読者にとってはどこか他人事のように感じてしまいます。その後に紹介されているもの(ここではプラグイン)に対する評価も、半信半疑で受け取られるでしょう。

しかし、「あなた」向けに書かれた文章だと、読者は自分に当てはまることだと置き換えて読んでくれるようになります。プラグインもぜひ試してみたいと思うかもしれませんね。

もっとも、全記事の冒頭で「あなたは○○でお悩みですね?」という定型文を使っていたら、それはそれでいかがなものかと思いますが…。

ターゲットを選定する方法

ターゲットを明確にする方法はマーケティングを学んでいくのが一番ですが、そんな小難しい話はこのさい脇においておきましょう。

ここでは、誰でもできる簡単なターゲット選定方法を 2 つご紹介します。

ブログや SNS から、その人の疑問を探す

ブログを読んでいると、「あれってどうやってるんだろうなー」「誰か教えてくださいw」みたいなことが書かれていますよね。Twitter なんかでも同様に、悩みや疑問がポツポツつぶやかれています。

その悩みや疑問に対する答えを知っているのであれば、それを記事にしてしまうのが一番簡単で手っ取り早い方法です。

ターゲットは考えるまでもなく、つぶやいている本人。

悩み

別に記事内で名指ししたり、公開時にわざわざ連絡しなくてもかまいません。その悩みは別の誰かの悩みでもあるわけですから、こちらでこっそりその人に向けて書いておく。

これはサービス業でも同じなのですが、お客さまの本音はさりげないつぶやきに隠されています。そこに気づいて改善することができれば、「ほしい人にほしい物を売る」ことができるわけです。

目の前にテーマもターゲットもあるのですから、これほど楽なことはありません。

これで解決!アクセス解析をアクセスアップにつなげる方法を大公開』という記事は、まさしくこの方法で書いたものです。記事内で思いきり名指ししていますけどねw

過去の自分に向けて書く

何度か言っていることですが、架空のターゲットを思い描くことが難しいのであれば、過去の自分に向けて書く方法がオススメです。

過去の自分

昨日の自分と比べても成長度合いはよくわからないかもしれませんが、半年前、1 年前と比べれば知識も経験も確実に増していますよね。あの頃の自分に教えてあげる気持ちで書いてみてください。

僕も、WordPress の記事内に目次を自動的に入れたいな とか 記事文中にアドセンスを入れたいな という昔の自分あてに記事を書いています。

過去記事を読み返してみるだけで、ネタもたくさん見つかります。何より、こうしてブログも運営者本人も成長できるなんて、とてもステキなことですよね!

まとめ

ターゲットを想定して書くと読まれるぞ! で済む話が、けっこう長くなってしまいました。

ぜひ、画面の向こう側にいるたったひとりの人を想って書いてみてください。そうすれば、新たな発想、新たな出会いがあるかもしれませんよ。

それでは、また。