2017/04/03
WordPress記事本文中にアドセンスを表示する方法7パターン
Google AdSense の設置場所はヘッダー・サイドバー・記事下あたりがメジャーですが、最近では記事本文中に表示しているブログも増えましたね。
WordPress で記事文中に設置する方法はいくつかありますので、大きく 3 つにわけてご紹介したいと思います。
- more タグ(+プラグイン)を使う方法
- ショートコード(+プラグイン)を使う方法
- 見出しをもとに自動的に表示させる方法
それぞれの環境に最適なものを選んで使ってみてください。
目次
記事内のmoreタグ部分にアドセンスを表示(置換)させる方法
まず、more タグを活用する方法からご紹介します。
こんな方にオススメです。
- 「続きを読む」 more タグを使用している
- 複雑な設定は要らないので簡単に設置したい
- 全記事内に自動挿入したい
プラグイン「Master Post Advert」を使用する
「Master Post Advert」を使えば、管理画面からアドセンスコードを設定するだけで more タグ部分に広告を自動挿入してくれます。
アドセンスだけではなく、他の広告やテキストも挿入可能です。
ただし、このプラグインは更新が止まっているようですので WordPress 最新版では不具合が出る可能性があります。
プラグイン「Quick Adsense」を利用する
もうひとつ「Quick Adsense」というプラグインも有名です。
こちらは複数の広告を管理でき、表示させたい箇所を「Master Post Advert」よりさらに細かく設定できます。
アドセンス以外の広告をランダム表示したり、ウィジェットの広告も管理できるなど複雑な設定をしたい方向けですね。
残念ながらこちらも更新が止まっているので、最新版では使わないほうがよいかもしれません。
プラグインを使わずにmoreタグ部分を置換する方法
ご紹介したプラグインはいずれも更新が止まっているので、functions.php をカスタマイズして置換するのがおすすめです。
123456789101112 //more位置へ挿入add_filter('the_content', 'adMoreReplace');function adMoreReplace($contentData) {$adTags = <<< EOF広告コードEOF;$contentData = preg_replace('/<span id="more-[0-9]+"><\/span>/', $adTags, $contentData);return $contentData;}
PHP に慣れていないと「特定の記事で非表示にする」などの対応が難しいので、そうした場合は次項以降でご紹介するショートコードや自動挿入がよいでしょう。
記事本文中の任意の場所にアドセンスを表示する方法
自分の好きな場所にアドセンスを表示させたいときは、インクルードやショートコードを使います。
この方法は次のような方におすすめです。
- 広告のために more タグを設置するのが面倒
- 記事ごとに設置場所を変えたい
- 特定の記事にのみ表示したい
【非推奨】記事内でPHPを読み込む(インクルード)
最初にご紹介する PHP インクルードを使った方法は、セキュリティ面であまりよろしくない方法なので非推奨です。こんな方法もある、ぐらいで押さえておいてください。
通常、記事内に PHP を直接書き込むことはできませんが、「Exec-PHP」などのプラグインを利用すればそれが可能になります。
簡単に言うと、広告コードを記述した PHP ファイルを用意して、それを記事内の指定した箇所に読み込ませるという方法です。
Exec-PHP を使うこと自体あまりおすすめできないので、次にご紹介するショートコード化のほうがよいと思います。
【推奨】ショートコードを作成する
アドセンスのコードをショートコード化して記事内の好きな箇所に設置する方法です。
functions.php をカスタマイズして、オリジナルのショートコードを作りましょう。
■functions.php に追加するコード
1 2 3 4 5 |
function showads() { return 'ここにアドセンスのコード'; } add_shortcode('adsense', 'showads'); |
■functions.php に追加するコード(スマホと PC を切り替えたい場合)
1 2 3 4 5 6 7 8 |
function showads() { if( is_mobile() ){ return 'スマホ用のアドセンスコード'; } else{ return 'PC 用のアドセンスコード'; } } add_shortcode('adsense', 'showads'); |
is_mobile
関数を作成しておく必要があります
ショートコードを作成したら、記事内の表示したい箇所に以下のコードを入れれば広告が表示されます。
1 |
[adsense] |
functions.php をいじるのが不安! というときは、プラグインでショートコードを作ると安心です。
プラグイン「Code Snippets」でショートコードを管理する
たくさんショートコードを作成すると functions.php が複雑になって管理が面倒ですし、編集に失敗するとブログが真っ白になる危険もあります。
そんなときは、プラグイン「Code Snippets」でショートコードを管理しておくと便利です。
WordPressのfunctions.phpを簡単に管理できるプラグイン「Code Snippets」
編集に失敗してもブログが真っ白になることはありませんし、インポート・エクスポート機能を使って複数サイトで使いまわすこともできます。
記事本文中の見出しをもとにアドセンスを自動表示する方法
ショートコードを使うと好きな場所に広告を表示できますが、過去記事にも広告を入れたい場合はひとつずつ編集していかなくてはなりません。新しいブログならともかく、すでに何百も記事があるなら編集に数時間かかるでしょう。
もし次の条件を満たしているなら、自動挿入するのが最も簡単です。
- 全記事で見出し(h2)を使用している
- 全記事同じ場所(見出しの直前)に表示したい
以下を参考に functions.php に追記すれば、「最初の見出しの直前」にアドセンスが自動的に表示されます。
12345678910111213141516 function add_ads_before_1st_h2($the_content) {if (is_single()) {//広告(AdSense)タグを記入$ads = <<< EOF////////////////////////////////////ここにアドセンスタグを挿入する////////////////////////////////////EOF;$h2 = '/<h2.*?>/i';//H2見出しのパターンif ( preg_match( $h2, $the_content, $h2s )) {//H2見出しが本文中にあるかどうか$the_content = preg_replace($h2, $ads.$h2s[0], $the_content, 1);//最初のH2を置換}}return $the_content;}add_filter('the_content','add_ads_before_1st_h2');
寝ログさんでその他のパターンも解説されているので、自動表示したい場所に合わせて使い分けてみてください。
自動表示+ショートコードというのもよいかもしれませんね。
先ほどご紹介した「Code Snippets」で管理すると楽です。
アドセンスの収益を最大化するために
以上、記事本文内にアドセンスを設置する 7 つの方法をご紹介してきました。どのタイプがふさわしいのか環境によって変わるので、いろいろ試してみてください。
ただ、たとえどのような方法でも、記事内に広告を設置することで効果が最大限発揮されるとはかぎりません。
言い換えれば、「自分のブログは記事内に広告が必要なの?」ということです。
必ず効果測定を行いましょう
記事内だけではなく、各広告はどれほどの収益があるのか必ずデータをとりましょう。
アドセンスなら、設置場所だけではなく広告サイズでも収益が変動します。扱うテーマによっては、アドセンスより他のアフィリエイト広告のほうが稼げるかもしれません。
これらは別にお金がかかる作業ではありませんので、テストを繰り返して最適な設置場所と広告を選定してください。
「どこに配置するか?」という事以上に、大事なのはクリックされやすい(=内容はマッチしている)「コンテンツ」であり、高単価の広告が出る「コンテンツ」だと思います。
絶対覚えておくべきアドセンス設置の注意点
アドセンスを設置するさい、気をつけなければならないのは次の 2 つです。
- ファーストビューを広告が占領していないか
- スマホ表示は最適化されているか
いずれもきちんと対応していなければ、アドセンスが停止される可能性があります。
アドセンスと検索エンジンは別もの?
アドセンスも検索サイトも提供している Google ですが、アドセンスは特別視されるわけではありません。
たとえばパンダアップデートが導入された後、ファーストビューに過剰な広告を掲載していたサイトは順位を落としました。この広告にはアドセンスも含まれています。
ファーストビューへ広告を設置してはいけない、ということではありません。広告の配置に関するポリシーにあるとおり、「スクロールしなければ見えない位置にコンテンツを押しやるサイトレイアウト」は NG ということです。
また、2017 年 3 月のフレッドアップデートで過剰な広告が原因で順位が低下したサイトが見られました。
広告数だけが原因ではないと思いますが、コンテンツの量に対して適切な数にとどめておくようにしましょう。
アドセンス設置後はスマホ表示の確認を
スマホにおいては、ファーストビューにレクタングル(中)などの大きい広告を貼ることは許可されていません。
また、広告が 2 つ以上連続して表示される配置も、画面が広告で占領されることになるので厳禁です。
とくに PC 表示で記事下部などにレクタングルを横に 2 つ並べて設置している場合、スマホでは縦に 2 つ並ぶことになるので対策が必要です。
解像度の違いで広告が枠からはみ出すのも気をつけたいですね。
故意でも過失でも、違反を放置していると遅かれ早かれ Google から広告配信停止のメールが届きます。それを無視していると最悪アカウント停止処分を喰らって永遠に凍結されてしまいます…
まとめ
記事内にアドセンスを挿入する方法は、大きく分ければ「プラグインを利用する」か「functions.php でゴニョゴニョするか」の 2 つです。
どれも一長一短で、これが正しい方法だ! というのはありません。ご自分のブログに合わせて最適な方法を取り入れてください。
何事もやってみなければわかりません。収益を最大化するために、できることをひとつずつやっていきましょう。
それでは、また。