WordPress にはサイトマップ生成機能がありませんが、プラグインを使うと一瞬で作成することができます。
たいていは固定ページにショートコードを入れるだけで動作しますし、不要になったらプラグインを外してページを削除するだけと気軽に使えるのがよいですね。
「PS Auto Sitemap」というプラグインがよく使われていますが、ほかにもいくつかあるのでご紹介していきます。機能的にはそんなに変わらないので、見た目で選んでもよいかなと思います。
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PS Auto Sitemap
開発者が日本人ということもあってか、ほとんどのサイトでおすすめされているのがこの PS Auto Sitemap です。
Naifix でも使っています。
ブログ運営の参考に!Naifixで愛用しているWordPressプラグイン31個
PS Auto Sitemap設定方法と見た目
以下のコードをテキストモードで投稿または固定ページにコピペし、ページの ID を設定画面に入力すれば表示されます。
<!-- SITEMAP CONTENT REPLACE POINT -->
設定画面は日本語なので迷うことは少ないですね。
スタイルを手軽に変更できるのも人気の秘訣だと思います。
もう 2 年近く更新されていないですが、最新版でも問題なく動いてくれました。
Simple Sitemap
その名のとおり最もシンプルにページ一覧を出力するなら、Simple Sitemap がお手軽です。
除外設定はできるものの、ただ記事一覧が 1 ページに表示されるだけなので、記事数が多いブログにはあまり向かないと思います。
ただ、ウィジェットにも表示できるので、ミニサイトなどで記事一覧をずらっと出しておきたいときはよいかもしれませんね。
Pro 版にアップグレードすると、カテゴリーごとの階層表示やタブ形式での表示が選択できるようになります。
Simple Sitemap設定方法と見た目
ショートコードを投稿・固定ページ・ウィジェットに入れれば、記事一覧が表示されます。
投稿タイプを指定する場合は以下のように types
パラメータをつけてください。
[simple-sitemap types="post, page"]
設定画面にはショートコードに追加できるパラメータ例が載せられています。
見た目はきわめてシンプルなので、無料版のまま使うなら少しカスタマイズしたほうがよいかも。
WP Sitemap Page
ショートコードタイプのものでもう少し柔軟に使いたい、というときは WP Sitemap Page がおすすめです。
デザインは Simple Sitemap のようにシンプルですが、カテゴリー別に階層表示できますし、パラメータで投稿タイプの指定などもできます。
※ウィジェットでは使えません
WP Sitemap Page設定方法と見た目
全ページ一覧を表示する場合はシンプルなショートコードで OK です。
[wp_sitemap_page]
設定画面に使用例が日本語で載せられているのでわかりやすいです。
「表示方法のカスタマイズ」から投稿日なども任意に設定できるのがよいですね。
見た目は CSS で調整しましょう。
Hierarchical HTML Sitemap
記事数がかなり多いサイトではカテゴリー別サイトマップでも見づらくなってしまいますが、それを少し軽減してくれるのが Hierarchical HTML Sitemap です。
トップにカテゴリークラウドが表示され、クリックするとカテゴリー別記事一覧にジャンプします。
Hierarchical HTML Sitemap設定方法と見た目
このプラグインは設定画面がありませんが、ショートコードといくつかのパラメータがあるだけなのでとくに必要ない、ということでしょう。
ショートコードはシンプルです。
[htmlmap]
トップにカテゴリーが表示されており、そこをクリックするとカテゴリー別記事一覧まで移動します。「↑」をクリックすると再びトップまで戻れます。
ショートコード内に hidedate
を追加すると日付が消え、hidecloud
を追加するとトップのカテゴリー一覧が消えてシンプルな形になります。
WP SEO HTML Sitemap
SEO プラグインで有名な「Yoast SEO」を使っているなら、HTML サイトマップは WP SEO HTML Sitemap がおすすめです。
このプラグインは、Yoast SEO で noindex に指定した記事やカテゴリーを自動的にサイトマップからも除外してくれます。
一般公開したくない・検索されたくないページをわざわざ除外設定しなくてよいのが、他のプラグインと違うところですね。
WP SEO HTML Sitemap設定方法と見た目
ショートコードも使えますが、設定画面から固定ページを選択すれば自動的にそのページにサイトマップを表示してくれます。
「Number of Columns」でカラム数を指定すると簡単に段組みできるのもよいですね。
「Link To XML Sitemap」で Yes を選択すると、Yoast SEO で生成された XML サイトマップへのリンクも表示されます。
Table of Contents Plus
Table of Contents Plus といえば目次を自動的に表示してくれるプラグインですが、実はサイトマップ生成機能もあります。
WordPressに目次を自動挿入するTable of Contents Plusの使い方
ただし個別記事へのリンクは表示されず、固定ページとカテゴリーページへのリンクのみです。
Table of Contents Plus設定方法と見た目
プラグイン設定画面で「サイトマップ」タブに移動するとショートコード例が載せられています。最もシンプルなのは以下の形です。
[sitemap]
上級者向け設定もありますが、あまり使わないかなと思います。
記事一覧はカテゴリーページで見てもらうのであれば、このぐらいシンプルでよいかもしれません。
HTMLサイトマップは必要なの?
このように、プラグインを使えばサイトマップは数分で設置できます。
ここで気になるのが「サイトマップは必要かどうか」ですよね。
WordPress おすすめプラグイン記事や SEO ノウハウ記事を読むと、ほぼ「サイトマップは必須」と書かれていると思います。なかには「サイトマップを作成すると上位表示できます」と断言している方もいるようですし。
個人的には、HTML サイトマップの有無だけで検索順位に大きく影響することはないと思います。
そんな検索順位よりも、サイトマップが読者に必要かどうか で判断したほうがよいでしょう。
サイトマップはあったほうが親切
サイトマップが使われるかどうかは、実際に設置してアクセス解析を見てみなければなんとも言えません。
でも、ないよりはあったほうが親切ですよね。それに、サイトマップがあったから離脱する、ということはまずないと思います。
サイトマップなし | 『ほかにもっといろいろな記事を読みたい』という方が記事を見つけられずそのまま離脱するかもしれない |
---|---|
サイトマップあり | ほかの記事に興味がなければサイトマップを見ずそのまま離脱するし、興味があれば見てもらえる可能性がある |
簡単に設置できるのですから、まず作成してみて、それから要不要を判断しましょう。
アクセス解析をチェックするさいは、PV だけではなく離脱率も見てください。サイトマップページの離脱率があまりに高いようなら、どこかに改善ポイントがあるということです。
- 離脱率
- すべての PV のうち、ユーザーが最後に閲覧したページ(そのページから外に出てしまった/ブラウザを閉じてしまった)の割合。
HTMLサイトマッププラグインまとめ
2 年近く更新されていないことに目をつむれば、PS Auto Sitemap が一番使いやすいと思います。Yoast SEO を使っているなら、WP SEO HTML Sitemap ですね。
サイトマップ生成機能がついているテーマも増えてきましたが、ただ設置するだけではなく、アクセス解析を見ながらデザインや表示するページを調整していきましょう。
プラグインを使わず思いどおりに設置したいなら WordPressのSEOをプラグインに頼らず強化する方法 もご覧ください。
それでは、また。