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WordPressの記事が忽然と消えてしまった!原因・防止策・復旧方法解説

ショックを受ける男性

こんな症状でお困りではないでしょうか。

  • WordPress の過去記事が知らない間に消えていた
  • 記事を削除した覚えはない
  • 下書きになっているわけではなく、ゴミ箱にもない

レアなケースかもしれませんが、もしかするとプラグイン「Broken Link Checker」の操作ミスが原因かもしれません。

記事が消えてしまう理由とその防止策、復旧方法を解説いたします。

記事が消える理由と防止策

ハッキングなどで記事が消される・書き換えられる、という可能性は少なからずあります。

 WordPressに広告が強制表示されるハッキング被害にあったときの復旧手順と対策

しかし、以下の条件を満たすのであれば「Broken Link Checker」の操作ミスが濃厚です。

  • Broken Link Checker をインストールしている
  • リンクエラー通知を消すために「Trash」をクリックした
  • ふだんゴミ箱はチェックしていない

以下の条件が加わると、知らぬ間に記事が消えてしまう可能性はさらに高くなります。

  • 内部リンクが少ない
  • Search Console に登録していない/チェックしていない
  • 404 を監視していない

もう少し詳しく見ていきましょう。

Broken Link Checker で記事を削除している可能性あり

「Broken Link Checker」がリンク切れを検知すると、リンクエラーページに反映されます。

 Broken Link CheckerでWordPressのリンク切れをチェックしよう

URL 部分にカーソルを移動するといくつかの項目が表示され、単純なリンクミスであれば「URL を編集」から即修正できます。

リンクを修正する項目

しかし、リライトを兼ねて投稿編集画面に入ってリンク修正することが多いかもしれません。

この場合、プラグインが再度記事をチェックするまで待つか、エラー画面でなんらかの操作を行わないかぎり、エラー通知は残されたままです。

ここで、「Trash(ゴミ箱に移動)」をクリックした記憶がないでしょうか。これはエラー通知と共に、記事もゴミ箱に移動する 機能です。

Broken Link Checker-Trash(ゴミ箱に移動)

投稿一覧画面のようにゴミ箱はありませんし、「Trash」をクリックしても確認画面なしで削除されるため、記事が消えたことに気づかないおそれがありますね。

Broken Link Checker-「リンクエラーは見つかりませんでした」

リンクエラー画面に「ゴミ箱」はない

その状態で放置しておくと、一定期間経過後にゴミ箱の中身が消えてしまいます。

ゴミ箱の中身は 30 日で消える

WordPress は、ゴミ箱に移動したものを 30 日ごとに自動で削除するようになっています。

ゴミ箱のステータス – WordPress Codex 日本語版

もしプラグインの操作ミスで記事をゴミ箱に移動した場合、30 日間気づかなければそのまま完全に削除されてしまうのです。

内部リンクされている記事であれば、それこそ Broken Link Checker が通知してくれるものの、どこからもリンクされていない孤立した記事であれば気づかない可能性大ですね。

「WP-Optimize」などのプラグインを使い、もっと早い周期で自動的に削除しているかもしれません。

WP-Optimize スケジュール設定

「WP-Optimize」の自動クリーン設定

上の画像のような設定になっていると、記事をゴミ箱に移動した翌日には完全に消えてしまいます。

これで数日後に「いつの間にか過去記事が消えていた! どこにもない!」となるのです。

記事削除の防止策

原因がわかってしまえば、防止するのは比較的簡単です。

  • Broken Link Checker の「Trash」は使わない
  • ゴミ箱は放置せず、中身を確認して手動で削除する
  • Search Console でサイトの状況を定期的に確認する

Broken Link Checker のほかにも、なんらかの条件下で記事をゴミ箱に移動するプラグインはあると思います。

自動クリーンアップ・メンテナンス系のプラグインを含め、各プラグインの機能はしっかり確認しておきましょう。よくわからないものは使わないほうがよいです。

また、Search Console に登録しておけば、404 ページ増加等の異常があったときに通知してくれます。通知が届かないこともあるので、「検索パフォーマンス」や「カバレッジ」は定期的に確認しておくことをおすすめします。

消えてしまった記事を復元させる方法

記事が消えてしまったとき、どうやって復元させればよいのでしょうか。

ゴミ箱に入っている記事であれば、元に戻すのは「復元」をクリックするだけなので簡単です。

WordPress-ゴミ箱の記事を復元

「復元」をクリックすれば一瞬で元に戻る

しかし、ゴミ箱に入っていないときが厄介ですね。時間との勝負になるケースもあるので、一刻も早い復旧を試みましょう。

バックアップデータから復元する

バックアップデータがあればとりあえずは安心です。

 バックアップデータを使ってWordPressを復旧・移行する方法

プラグインで自動バックアップしているなら、古いデータから順次削除する設定になっている可能性もあるので、復旧方法がわからなくても バックアップデータすべてを別の場所に移動 しておきましょう。

放置しておくと、時間と共に「記事が消えた状態のデータ」しか残らなくなります。

自分でバックアップしていなくても、ご利用しているレンタルサーバーにバックアップ機能がついているかもしれないので、そちらも探してみてください。

エックスサーバーであれば、記事の中身が入っている「MySQL データベース」が 14 日分保存されています。ただし、過去 7 日分は無償ですがそれより前のデータは有料となっています。

 自動バックアップ機能 | レンタルサーバー【エックスサーバー】

データさえ確保しておけばあとから復旧させられるので、最優先で行いましょう。

万が一バックアップデータがなければ、以下の方法を順次試してください。

Google や Bing のキャッシュを見る

消えた記事のタイトルまたは URL を検索してみてください。

記事が消えてから数日以内であれば、検索サイトにキャッシュが残っている場合があります。

検索結果の URL かパンくずリストが表示されている部分の右端にある「▼」をクリックして、「キャッシュ」が出てくれば大丈夫です。

Google キャッシュ

Internet Archive をチェックする

検索エンジンにキャッシュが残っていなくても、「Internet Archive」に保存されている可能性があります。

Internet Archive: Wayback Machine

何度かリライトしているなら最新のデータではないかもしれませんが、なにもないよりはマシです。

ウェブ魚拓をチェックする

検索サイトや Internet Archive よりは可能性が低いものの、「ウェブ魚拓」にデータがあるかもしれません。

ウェブ魚拓

だれかが魚拓をとっている必要があるので、シェア数の多かった記事などは可能性があります。

ブラウザのキャッシュをたどる

ブラウザのキャッシュに記事が残っているケースもあります。

公開した記事のキャッシュは消えていたとしても、管理者しか見られないプレビュー画面のキャッシュが残っているかもしれません。

Google Chrome のキャッシュデータからサルベージできた例もあるので、ご紹介しておきます。

まとめ

「WordPress の記事が突然消えてしまった」原因のひとつは、Broken Link Checker かもしれません。

今まで複数の方に同様のご相談をいただきましたが、詳しく聞いてみると同じ原因でした。そんなに低い確率の話ではないのだと思います。

どのような原因にせよ、復旧はできるだけ素早く行ってください。削除されたことに気づくまでの時間が長いと、それだけ復旧できる可能性も低くなっていきますから、サイトの監視体制も整えておきたいですね。

それでは、また。