Contact Form 7 の検証機能で表示されるエラーの対処法

WordPress にお問い合わせフォームを簡単に設置できる人気プラグイン「Contact Form 7」。

古いバージョンから 4.4 以降にアップデートすると、管理画面やお問い合わせフォームにエラーが表示されると思います。

このエラーは簡単に解消できますので、その方法をご紹介します。

Contact Form 7 で追加された検証機能とは

管理画面から「インストール済みプラグイン」を見ると、最新版に更新されていないプラグインは赤く表示されています。

Contact Form 7 も、バージョンが 4.4 以前のものはこのようにアップデートが促されます。

Contact Form 7 更新通知

プラグインを更新せず放置しておくと、本体の最新バージョンと合わず不具合を起こしたり、セキュリティ面で危なかったりするので、定期的にチェックしておきましょう。

Contact Form 7 更新後の通知メッセージ

「今すぐ更新」をクリックすると、数秒で Contact Form 7 のバージョンアップが完了します。

そのままダッシュボードへ戻ると、以下のようなメッセージが出てきます。

間違った設定があるとメール配送の失敗やその他のトラブルにつながります。コンタクトフォームの設定を検証しましょう

間違った設定があるとメール配送の失敗やその他のトラブルにつながります。コンタクトフォームの設定を検証しましょう。

この設定検証機能は 4.4 から新たに導入されました。

メールがきちんと届くように設定されているかを教えてくれる機能ですね。

横に表示されている「Contact Form 7 の設定を検証する」のリンクをクリックすると、「設定検証」という画面に移ります。

Contact Form 7設定検証画面

「検証する」ボタンを押すと、Contact Form 7 へ移動し、再び上部にメッセージが表示されます。

設定検証が完了しました。問題のあるコンタクトフォームが 1 個見つかりました。

問題のあるフォームには、赤文字でエラーが表示されます。

Contact Form 7 エラーメッセージ

設定によってエラーの個数は変わってきますので、主なエラー内容と対処法を見ていきましょう。

Contact Form 7 エラーを解消する方法

エラー内容は編集画面で確認できます。

フォームのタイトルか、オンマウスで表示される「編集」をクリック。

コンタクトフォーム編集

編集画面に移ったら、パネルを「メール」に切り替えます。

コンタクトフォームのパネルをメールに切り替える

問題がある箇所には、赤文字でメッセージが表示されています。

Contact Form 7エラーメッセージ

では、エラーの解決策を各項目ごとに解説していきます。

送信先のエラーを直す方法

「送信先」でエラーが起きることはあまりないと思いますが、以下の条件が揃うとエラーになります。

メールアドレスの入力を任意にしていてメールタグを使っている場合

メールタグというのは、ユーザーが入力した項目を置換するタグのことです。

[your-email] としておけば、フォームの「メールアドレス」に入れた文字列が反映されます。

Contact Form 7送信先エラー

初期設定では、パネル「フォーム」の設定でメールアドレス欄にアスタリスク「*」がついており、入力必須項目となっています。

Contact Form 7必須入力

アスタリスクを外してメールアドレスの入力をユーザーの自由とし、なおかつ「送信先」にユーザーのメールアドレスが置換して入るようになっているとエラーになります。

もしメールアドレスが入力されていないと [your-email] が空白になるので、どこにもメールが送れない、という状態になるからですね。

(このような設定になる使い方は思いつきませんが……)

通常は[設定]-[一般]で設定している管理者のメールアドレスが入っているので、念のためコンタクトフォームのメールがどこに送信されるようになっているか確認しておきましょう。

送信元のエラーを直す方法

つづいて「送信元」ですが、ここは以下の条件でエラーが出てしまいます。

ブログドメインとメールドメインが違う場合

たとえば以下のように、ユーザーが入力した名前とアドレスが反映されるような設定の場合。

Contact Form 7 送信元エラー

または、Gmail などブログのドメインと違うアドレスが設定されている場合。

Contact Form 7 送信元エラー(ドメインが違う)

これは、スパムメールと扱われないための対策だと思われます。エラーが出ないよう、ドメインを揃えておきましょう。

[your-name] <wordpress@naifix.com>

[your-name] の部分はユーザーが入力した「名前」に置換されます。できればメールアドレスは実在するものを使ったほうがよいです。

題名(件名)のエラーを直す方法

メールの件名となる「題名」は以下の条件でエラーが出ます。

件名の入力を任意にしていて題名がメールタグのみの場合

メールタグ [your-subject] は、ユーザーが入力した件名に置換されます。

Contact Form 7 題名のエラー

件名の入力を必須としていない場合、メールの件名が空白になる可能性があるのでこのエラーが表示されます。

以下のように、わかりやすいテキストを追加しておきましょう。

お問い合わせ:[your-subject]

もしくは、フォームの題名にアスタリスク* をつけて必須項目とすることでもエラーは解消されます。

[text* your-subject]

追加ヘッダーのエラーを直す方法

メールの返信先などを指定する「追加ヘッダー」は、以下の条件でエラーが出ます。

「CC」「BCC」「Reply-To」以外のものが入っている場合

Contact Form 7 追加ヘッダーエラー

お問い合わせに直接返信できるよう、ここに返信先としてユーザーのメールアドレスが反映されるようにしておくと便利ですね。

Reply-To: [your-email]

管理者が複数いてそれぞれがメールを受信するなら「CC」や「BCC」を使いましょう。

メッセージ本文のエラーを直す方法

メールの本文となる「メッセージ本文」は、以下の条件でエラーが出ます。

空白、もしくは任意項目のメールタグのみの場合

たとえば、メールタグも固有の文字列もない完全な空白の場合。

Contact Form 7 メッセージが空白のエラー

必須項目としていないメールタグのみ入れている場合。

Contact Form 7 メッセージが任意項目のみのエラ

本文がカラの状態になる可能性があると、エラーが表示されます。

初期状態を参考に、必須項目が反映されるようにするか、空白にならないよう固有のテキストを追加しておきましょう。

Contact Form 7 のメッセージには固有のテキストを含める

本文を置換する [your-message] のみ入れたい場合は、フォームの設定で本文を必須項目としておけば OK です。

[textarea* your-message]

エラー対処法まとめ

細切れだとちょっとわかりづらいので、エラー対処の要点をまとめてみます。

Contact Form 7 エラー対策まとめ
項目エラー対策
送信先自分のメールアドレスを入れておくか、フォームのメールアドレスを必須項目にする
送信元送信元メールアドレスは、ブログのドメインと同じものを使う。存在しないメールアドレスでも可。
題名固有のテキストを入れておくか、フォームの件名を必須項目にする
追加ヘッダー「CC」「BCC」「Reply-To」以外使わない
メッセージ本文固有のテキストを入れておくか、フォームの本文を必須項目にする

一番最初にインストールしたときのバージョンにもよりますが、ほぼ「送信元」と「題名」の部分でエラーが出ていると思います。

もしデフォルトのまま使っていたのなら、いったん削除して新しくインストールする手もありますね。

いろいろカスタマイズして使っているなら、上の表をもとに修正してみてください。

まとめ

以上、Contact Form 7 を更新したときに表示されるエラーの対処法でした。

エラーになっている部分を修正しなくても今までどおり使えますが、メールがきちんと届くようにするための検証機能なので、一度チェックしておいたほうがよいですね。

より詳しい情報は、公式サイトをご覧ください。

設定エラーを解消する | Contact Form 7 [日本語] 

CSS デザインカスタマイズについては、以下の記事で解説しています。

Contact Form 7 の CSS デザインとカスタマイズ方法

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Naifix 編集部
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