HTML の文字化けを回避する「数値文字参照」「文字実体参照」とは

ハートマーク(♥)や丸付き数字(①)は特殊な扱いとなっており、一昔前は表示するのに手間がかかりました。

現在、WordPress のように文字コードが UTF-8 で作成されたサイトであれば、変換して出てくる記号をそのまま使えます。

WordPress の文字コード(UTF-8)と改行コード(LF)

通常のテキストと同じく、以下のように色や大きさを CSS で変更するのも可能なので、表現の幅が広がりますよね。

しかし、一部システム・環境によっては依然として文字化け、あるいは正しく表示されません。そのようなときは、「文字参照」と呼ばれる方法を使えば解決できます。

詳しく見ていきましょう。

文字参照とは

文字参照とは、Web サイト(HTML)で直接記述できない文字を表示させる方法で、次の2つがあります。

  • 数値文字参照(or 文字参照)
  • 文字実体参照(or 実体参照)

ハートマークは、数値文字参照でも文字実体参照でも表示できます。

数値文字参照

♥

文字実体参照

♥

文字どおり「数値文字参照」は数字を使い、「文字実体参照」は英語(略語)を使います。すべて半角英数字で書いてくださいね。

どちらを使ってもかまいませんが、なかには「数値文字参照」でしか表示できない記号もあるので注意しましょう。

なお、記号だけではなく、「x²(エックス二乗)」のような特殊文字も表示できます。

変換時に環境依存文字と書かれていたら要注意

使いたい文字が文字化けを起こすかどうかわからないときは、変換のさいに「環境依存文字」が出てくるかどうかを見てください。

「はーと」を変換してみると、出ていますね。

ハートマーク 環境依存文字

でも、その横に「unicode」とも併記されています(IME によっては表示されません)。

冒頭でも少し触れましたが、UTF-8 で作成されたサイトであれば unicode の文字をそのまま使えます。

○付きの数字も同じ。20 年前からパソコンを使っているなら、「メールで丸囲み数字は NG !」と教わった記憶があるかもしれません。

丸付き数字 環境依存文字

文字コードが「Shift_JIS」になっているサイトは、文字参照を使わないと文字化けしてしまいます。

「UTF-8」でも絶対文字化けしない、とはかぎらないので、もし正しく表示されないときは文字参照を使いましょう。

コピペでOK!よく使う文字参照一覧

よく使われる記号やマークの文字参照一覧を載せておきます。

そのままコピペして使えるので、ブックマークしておくか、IME に登録して使ってください。

表示数値文字参照文字実体参照
""
&&&
<&#60;&lt;
>&#62;&gt;
[&#91;なし
]&#93;なし
«&#171;&laquo;
»&#187;&raquo;
©&#169;&copy;
²&#178;&sup2;
³&#179;&sup3;
&#9824;&spades;
&#9827;&clubs;
&#9829;&hearts;
&#9830;&diams;
&#9671;なし
&#9825;なし
&#9828;なし
&#9831;なし

参考:HTMLタグ/HTMLの基本/文字参照 – TAG index

検索しなくてもOK!文字参照変換ツール

すべての文字を登録・記憶しておくのは難しいので、変換ツールをブックマークしておくのがおすすめです。

文字列を入力して変換ボタンを押すだけなので便利ですよ。

まとめ

以上、文字参照の解説でした。

「自分の環境では問題ないけど、他の人が見たら文字化けしている」ということもありますから、記号や特殊文字の扱いには注意したいですね。

変更履歴

2024.01.31

不要な情報を削除し、簡潔に整理し直しました。

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Naifix 編集部
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