
WordPress テーマのちょっとしたカスタマイズには「Theme Test Drive」というプラグインがものすごく便利だったのですが、残念ながら公式プラグインから消えてしまっていてもう使うことができません。
ローカル環境でブログを再現すれば良いのですが、わずかな変更のためにいちいち再現するのはとても面倒。つい先日 Gush4 をリリースしたのですが、このプラグインが使えなくてヒジョーに困りました。
しかし、「Theme Test Drive」以上のプラグインが登場! その名も「WP Theme Test」です。さっそくインストールして使ってみたのでご紹介します。
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WP Theme Test とは
「WP Theme Test」は、ログインユーザーと一般読者に別のテーマを適用できるプラグインです。
ブログを訪れてくれた方には Twenty Fifteen が反映されているけど、管理者がブログを見ると Gush4 が反映される、というようなことができるわけですね。

テーマを複製すればオモテ側の見た目を変えず、ウラでこっそり同テーマをカスタマイズすることもできます。
WP Theme Test を使うときの注意点
このプラグインはテーマを変更するだけで、その他設定は表も裏も共通です。
たとえば裏側でトップページの表示設定を「最新の投稿」から「固定ページ」に変更すると、一般読者が見る表側もトップページが「固定ページ」になってしまいます。
プラグインやウィジェットも同様で、裏側でウィジェットを削除すると表側のウィジェットにも影響してしまいます。
カスタマイズで使うときは CSS の微調整ぐらいに留めておいたほうが良いですね。functions.php をさわったり大幅な変更をするときは、面倒でもテスト環境を作りましょう。
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WP Theme Test の使い方

「WP Theme Test」は公式プラグインとして登録されていますので、他のプラグインと同じようにダウンロードできます。
もちろん管理画面から検索してインストールすることも可能です。

プラグインを有効化すると「外観」に WP Theme Test が追加されるので、ここから設定画面に移りましょう。

日本語でわかりやすいシンプルな設定画面
設定画面はシンプルでわかりやすいです。解説するまでもありませんね。

テストしたいテーマを選択し、ON にするだけ。
複数人で運営していたり寄稿してもらっているなら、権限を選択しておきましょう。
プラグインを使ったサンプル
僕が適当に運営している Betz というブログでは、現在表示テストを兼ねて Gush4 を適用してあります。
Betz にアクセスすると、こんな感じ。

WP Theme Test をインストールして、テストテーマを Gush3 に設定してみました。

ログインしたままブログを見てみると、このようにテーマが変わっています。

もちろん、一般読者さんがアクセスしてきても Gush4 のまま。便利ですね~。
ログインしていなくても裏側のテーマを確認できる
WP Theme Test にはさらに便利な機能があります。
それが、設定画面の一番下にある「パラメーター機能」。

URL に「?theme=テーマ名」というパラメーターをつけると、ログインしていないユーザーにも裏側のテーマを見せることができます。
テーマ作成やカスタマイズを請け負っている方なら、この便利さがわかるはず。わざわざログインしてもらったり、キャプチャを撮って送るなんて作業が不要になります。
Theme Test Drive 以上に便利で感動しました!
まとめ
最後になってしまいましたが、WP Theme Test という素晴らしいプラグインを作ってくれたナカシマさん(@kanakogi)に御礼申し上げます。本当にありがとうございます。
ナカシマさんは、カテゴリー整理に役立つプラグイン で紹介した「WP CSV Exporter」や、パクリ防止の記事 で紹介した「Check Copy Contents」など他にも便利なプラグインをリリースしておられます。
プラグインもさることながら、今年出版された「WordPress 仕事の現場でサッと使える! デザイン教科書」がとてもかなりヒジョーに役立ちます。WordPress をもっと活用したいなら必読です!
それでは、また。