
WordPress 本体のバージョンアップやプラグインのインストール・アップデート、そしてテーマをカスタマイズするさいは必ずバックアップしておきましょう。
でも、いざという時がきたらどうやって復旧させればよいのでしょう。
簡易的な復旧方法について解説していきます。
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簡易的な WordPress バックアップ方法
WordPress は以下の手順で簡易的なバックアップができます。
- 「plugins」を FTP でダウンロード
- 「themes」を FTP でダウンロード
- 「uploads」を FTP でダウンロード
- ツールから「すべてのコンテンツ」をダウンロード(XML ファイル)
- パーマリンク設定・カスタマイズ設定をメモしておく
文字にすると数行ですが、画像やプラグイン関連のダウンロードはちょっと時間がかかるかもしれません。ブログの規模・運営年数によっては 1 時間近くかかることもあります。
毎回手動でバックアップするのは大変なので、プラグインを使うのがおすすめです。
ダウンロードした各データをアップロードし、エクスポートしたデータをインポートする、というのが復旧作業の基本となります。
WordPressを復旧させる方法
それでは、Naifix のデータを使って復旧作業を行ってみましょう。
とは言ってもわざわざ本体を壊すのはもったいないので、新しくインストールした WordPress に移行する、という形で進めていきます。
現時点では、「Naifix-Backup」というフォルダに下のようなバックアップデータが入っている状況です。

不要な記事・コメントなどを削除する
WordPress インストール時は、あらかじめダミー記事やコメント、固定ページが作成されていますよね。
これらは不要なのですべて削除しておきましょう。
プラグインとテーマはそのまま触らずにおいておきます。更新の必要もありません。
FTP でバックアップデータをアップロードする
中身のないクリーンな状態になったら、「plugins」「themes」「uploads」の 3 つを FTP でアップロードします。
アップロード先は、WordPress 本体の「wp-content」内です。
すでに同じ名前のディレクトリがあると思いますが、すべて上書きでかまいません。

ダウンロードと同じく、画像やプラグインは時間がかかります。お茶でもすすりながらのんびり待ちましょう。
以前使用していたテーマを適用する
上記作業が終わっていれば、[外観]-[テーマ]には今まで使用していたテーマが入っています。

こちらを有効化しておきましょう。
プラグインを有効化する
プラグインもインストールされた状態なので、有効化していきます。

AddQuicktag など、プラグイン単体でデータをエクスポートしていた場合は、有効化後にインポートしておきましょう。
【重要】パーマリンクを設定する
パーマリンクは以前と同じ設定にしておきます。ここが一番重要なので絶対に忘れないよう注意してください。

設定を忘れたまま復旧作業を進めると、各記事・カテゴリーのパーマリンクがきちんと反映されません。
XML データをインポートする
ここまでの作業が終わったら、最後に XML でエクスポートしてあったファイルをインポートして完了です。
管理画面サイドバーの「ツール」から「インポート」を選択。インポートする形式が選べるので、ここで「WordPress」をクリックします。

すると、「WordPress Importer」というプラグインをインストールするよう促されるので、このままインストール。

インストールが終了したら、「有効化してインポートツールを実行」をクリックします。

ファイルを選択する画面に移行するので、XML 形式でバックアップしておいたデータを選択後、「ファイルをアップロードしてインポート」ボタンを押下。

つづく画面で、「投稿者の割り当て」を設定します。新規ユーザーは不要なので、既存のユーザーを選択してください。
そして、「添付ファイルをダウンロードしてインポートする」にチェックをいれます。ここのチェックを入れないと、記事内の画像などがうまく反映されません。

しばらく時間がかかるので、茶菓子でもいただきながらのんびり待ちましょう。
作業が終了したら、以下のメッセージが出てきます。

おつかされまでした!
復旧(移行)したブログを確認してみよう
復旧作業が終わったので、トップページを確認してみます。

大丈夫みたいですね。
最新記事横の人気記事はプラグインを使用していますが、復旧後でアクセスがゼロのため表示されていません。
各記事のパーマリンクや画像、サイドバーのウィジェットなども確認しておきましょう。

人気記事や SNS シェア数はゼロになってしまいましたが、その他は問題なく復旧しています。
もしどこかおかしなところがあったのなら、作業手順に間違いがなかったか確認してみてください。
まとめ
以上、バックアップデータを使った復旧(移行)作業の解説でした。簡単にまとめてみます。
- まっさらな WordPress を用意する
- 「plugins」「themes」「uploads」をアップロードする
- 今まで使用していたテーマを適用
- プラグインをすべて有効化
- パーマリンクの設定をそろえる
- XML ファイルをインポート
大掛かりなカスタマイズを行う場合は、同様の手順でローカル環境に移行すれば本体に影響なく作業できますね。
いざという時のために、バックアップと復旧手順は忘れないようにしておきましょう。
それでは、また。