
WordPress ブログを作るためには、サーバーが必要です。
どうやってサーバーを用意すればよいのか、WordPress 運営におすすめのサーバーはどこか、具体的に解説していきます。
WordPress 運営に必要なサーバー
サーバーとは、データを保管しておくためのコンピュータのことです。
WordPress 本体やブログに必要なデータ(記事の中身や画像など)を保管しておき、インターネットでアクセスされたらそのデータをユーザーに提供します。
サーバーは自前で設置することもできますが、レンタルするのが一般的です。
サーバーを自分で用意する場合(自宅サーバー)
自分でサーバーを用意する場合、自宅に設置することがほとんどなので、自宅サーバーとも言われています。
もう使わなくなったパソコンをサーバーとして代用することもできますが、はっきり言って WordPress ブログを作るだけなら自宅サーバーはデメリットしかありません。
初期投資で数万円かかるうえ、維持費が電気代だけで月に数千円かかります。
趣味として運用してみるのはよいと思いますが、かかるコストやメンテナンスの手間暇を考えるとブログ運営目的ではおすすめできません。
そのため、レンタルサーバーを借りるのが一般的となっています。
レンタルサーバー
レンタルサーバーにはいくつか種類があります。
サーバーの種類 | 特徴 |
---|---|
共用サーバー | 複数人で 1 台のサーバーを使う(共用する)タイプで、メンテナンスの手間がかからず低額で利用できる。 |
専用サーバー | サーバー 1 台を借り切るタイプで、運用や構築は自分で行う必要がある。共用サーバーに比べて高額。 |
VPS | 複数人で 1 台のサーバーを使うが、専用の仮想環境が提供されるため共用サーバーより性能は高い。 |
「共用サーバー < VPS < 専用サーバー」の順で性能もコストも高くなっていきます。
個人または小規模で運営する WordPress ブログは、共用サーバーでまったく問題ありません。ランニングコストは月に数百円~千円ほどです。
価格帯はサーバーの性能にほぼ比例しており、価格が同じであればサーバー性能はほとんど同じと考えてください。あとは、サポート体制などで少し差が出るぐらいです。
レンタルサーバーを選ぶポイント
レンタルサーバーはたくさんあり、どれを選べばよいか迷ってしまうと思います。
初めて WordPress ブログを立ち上げるなら、選ぶポイントは次の 3 つです。
WordPress がすぐ使えるか
日本国内の主要なレンタルサーバーであれば、WordPress を簡単にインストールできる機能が備わっています。
本来は、WordPress を動かすために必要な環境を整え、WordPress 本体をダウンロード&アップロードして設定する…、という作業が必要です。その面倒な作業をサーバー側で行ってくれるので、初心者でもすぐに始められるでしょう。
WordPress だけに関して言えば、検索して出てくるサーバーならどれを選んでも大丈夫です。
安定して稼働しているか
共用サーバーは、レンタルサーバーを提供している会社がメンテナンスを行ってくれます。
サーバーの運用はソフト面でもハード面でもいろいろなトラブルがあり、安定して稼働させるのはかなり大変です。スマホゲームが動かない、チャットワークが接続できない、という症状はほぼサーバートラブルが原因です。
ブログで使うレンタルサーバーも例外ではなく、ひどいものではデータが全て吹っ飛んでしまうケースもありました。そこまでいかなくても、サーバーが一時停止してブログにアクセスできなくなるトラブルは頻繁に起きています。
こちらでは対応を待つしかないので、いかに安定して稼働しているかは最重視すべきポイントです。
サポート体制は充実しているか
何らかの不具合やトラブルが起きたとき、サーバーや WordPress の知識があればすぐ解決できるかもしれません。
しかし、初心者が不具合の原因を特定するのはかなり難しく、解決できずにブログを一から作り直す方もたくさんいらっしゃいます。そのままブログをやめてしまう方もけっこういるぐらい。
サポート体制が整えられていると、急なトラブルにすぐ対応してくれるので安心です。メールだけではなく、チャットや電話など複数手段が用意されているとさらに安心ですね。
最もおすすめするサーバー
サーバーの種類と選ぶポイントを解説してきましたが、すべてを踏まえて最もおすすめできるのはエックスサーバーです。
安定して稼働しているうえにサポート体制が充実しており、エックスサーバーを使っていて困ったことはほとんどありません。少なくとも、サーバーが原因で長時間ブログが停止していたことはなく、初心者にも安心しておすすめできます。
ランニングコストが月 1,000 円ほどかかりますので、数百円で使えるレンタルサーバーに比べるとちょっと高く感じるかもしれません。
でも、数百円の差額で安心を買えるなら安いものだと思います。
最初は低額なサーバーから始めて、あとで高性能なサーバーに移行することは可能です。そのときトラブルが起きてブログが閲覧できなくなるリスク、専門業者に移行や復旧を依頼するコストを考えると、最初からエックスサーバーを使っておくほうがよいでしょう。
本ガイドでは、エックスサーバーを使う前提で進めていきます。
まとめ
レンタルサーバーを選ぶときは、安定しており、かつ安心できるサービスを選択しましょう。
次は、エックスサーバーの契約方法を解説していきます。
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