
ブログの運営スタイルはいろいろあり、大きく 2 つの分類があります。
- 「雑記ブログ」と「特化ブログ」
- 「トレンド」と「エバーグリーン」
それぞれメリット・デメリットがありますので、具体的に見ていきましょう。どちらを選択すべきかも解説していきます。
雑記ブログと特化ブログの違い
雑記ブログと特化ブログの違いは、ブログで書くジャンル(カテゴリー)をどこまで限定するか、です。
雑記ブログ | 特化ブログ | |
---|---|---|
概要 | ジャンルを限定しない | ジャンルを限定する |
メリット | 記事ネタに困らない | 記事同士の関連性が高くなり、ブログの専門性が高くなる |
デメリット | 記事同士の関連性が低くなり、何について書かれているブログか伝えにくくなる | ジャンルを狭くしすぎると、記事ネタがなくなってくる |
たとえば、「英語学習についてのみ書く」場合は特化ブログになります。もっと範囲を狭くして、「オンライン英会話についてのみ書く」といったブログもありますね。
雑記ブログは、英語学習だけではなく、ペットやバイクなど様々なジャンルを扱ったものです。
雑記ブログのメリット・デメリット
雑記ブログはジャンルを限定しないぶん、記事ネタには困らないと思います。【1-1】でリストアップした「自分に書けるもの」の数に比例します。
ただ、思いつくままに書いていくと、英語学習の記事は 1 つしかないけどペットの記事は 30 以上ある、というふうにアンバランスな記事数になるかもしれません。
WordPress の場合は検索サイトからのアクセスが中心となりますが、関連する記事が少ないと検索評価(検索順位)に影響してくる可能性があります。ジャンルを問わずいろいろ書くより、英語学習だけについて書いたブログのほうが検索上位になりやすい、ということです。
もっとも、関連記事の多さだけが見られるわけではなく、ほかにも様々な要素がからみあって検索順位が決定されますけどね。
ジャンルを限定しても記事ネタが次々に出てくるようなら特化ブログでもよいですが、初めてブログを書くなら雑記ブログのほうが書きやすいと思います。
ブログを書くことに慣れてきたらジャンルを狭くして特化ブログにする、または新たに特化ブログを立ち上げることもできます。
特化ブログのメリット・デメリット
特化ブログは専門性が高くなり、検索評価にもプラスの影響があります。
かと言って、特化ブログにすれば何を書いても検索上位に入りやすくなる、というわけではありません。
いくら特化ブログでも、他のサイトより記事の質が劣っていれば検索順位は低いままです。雑記ブログのほうが検索上位になっているケースもたくさんありますからね。
検索上位になりやすそうだ、という理由だけで特化ブログにするのはおすすめできません。ジャンルを狭くしすぎて記事ネタが枯れてしまい、結局はジャンルを広げたくなるからです。
オンライン英会話に特化しようと思ったら 10 記事しか書けなかった
↓
英語学習まで幅を広げても 50 記事しか書けなかった
↓
関連性があるからと海外旅行も書く
↓
海外旅行に関連してクレジットカードの記事も・・・
こうなってくると雑記ブログと同じで、特化した意味がなくなります。
どんな記事をどのくらい用意するのか決まっており、その記事数に達したらそのブログは更新をやめる、というふうに考えているなら特化でもよいと思います。
あるいは、だれにも負けない自信があるほど深く精通している分野があるなら、特化ブログがおすすめです。
いずれにしても、まったくブログを触ったことがない・記事を書いた経験もないのであれば、特化ブログにするのは難しいでしょう。
雑記ブログと特化ブログのどちらにすべきか
雑記ブログか特化ブログか、という選択肢に正解はありません。どちらか選ばなければならない、というわけでもありません。
現存するブログを雑記と特化に分類できる、というだけです。
初めてブログを書くならジャンルを絞ることは考えないほうがよいですし、ジャンルを絞っても書き続けられそうなら特化してよいと思います。
ブログは継続しないと埋もれてしまいますから、楽しみながら続けられる道を選びましょう。
トレンドとエバーグリーンの違い
トレンドとエバーグリーンの違いは、その記事の情報が必要とされる期間です。
トレンド | エバーグリーン | |
---|---|---|
概要 | その時に流行っているもの | 流行に左右されないもの |
メリット | 瞬間的に需要が増えるため、アクセス数が一気に伸びる | 常に必要とされる情報のため、アクセス数が安定する |
デメリット | 流行が終わると見向きもされなくなる | ジャンルによっては競合サイトとの差別化が難しい |
トレンドはそのときの流行りを追いかけるもので、一時的に話題となる芸能・アニメネタや、クリスマス・バレンタインデーなど季節的な内容が中心となります。
エバーグリーンは、WordPress の操作方法など、時期や季節に関係なく必要とされる内容です。
トレンドのメリット・デメリット
トレンドは、執筆者の知識をあまり必要とせず、だれでも書きやすい記事と言えるでしょう。
- アニメの感想やネタバレ
- ゲームの攻略法
- 人気のあるクリスマスケーキ
- 日本に新しく入ってきたブランド
多少の知識・経験は要求されるものの、ちょっと調べれば書けることばかりです。
そのときは需要が一気に増えますから、うまく検索上位に入ったり SNS でシェアされれば、1 日に何万アクセスという数字も夢ではありません。
しかし、だれでも書きやすいということはそれだけライバルも多くなるということです。いかに最新のネタを素早く察知して書けるかが重要なので、アンテナを常に張り巡らせていないとダメですね。
また、更新頻度も上げていく必要があります。ジャンルによっては 1 日に 5 記事以上更新しないと競合サイトに勝てないでしょう。
流行の寿命は短いため、記事のアクセス数も瞬間的に上がるだけで、すぐに低下します。次からつぎに書いていかないとアクセス数を維持することはできません。
旬な情報を集めてすぐ記事にすることが苦でなければ、トレンドがおすすめです。
エバーグリーンのメリット・デメリット
エバーグリーンは常に必要とされる内容ですから、それだけ深い知識や専門的な情報が求められます。
トレンドは記事のようにアクセス数が乱高下することはないため、いったん検索上位で安定すればあとは伸びもせず下がりもせず、という形になります。
しかし、そのまま何年も安定するとはかぎりません。検索順位を維持するには、エバーグリーンであっても常にブラッシュアップして鮮度を保つ必要があります。
WordPress の操作方法を書くにしても、定期的なバージョンアップで見た目や操作方法が微妙に変わっていくので、そのたびに手直しが必要です。
扱うテーマによってはだれが書いてもほぼ同じ内容になりますから、競合サイトとの差別化に頭を悩ませるかもしれません。いくら書いても検索上位に入れず、どんどんやる気が失せて辞めてしまう方はかなりいます。
その分野に関してだれよりも詳しく伝えられるなら、エバーグリーンがおすすめです。
トレンドとエバーグリーンのどちらにすべきか
雑記・特化と同じく、トレンドとエバーグリーンに分類できるというだけで、どちらかにしなければならないわけではありません。
どちらかに限定するのではなく、両方をうまく織り交ぜながら更新していくのがベストです。
たとえば旅行関連のブログなら、「2022 年のおすすめ最新スポット」というトレンドを書き、「飛行機の乗り方」というエバーグリーンも書いていく、という形になります。
まとめ
運営スタイルは様々で、どれが向いているかはその人によって違います。
最初からスタイルを固定しておくとあとから苦痛になるかもしれないので、実際にブログを始めてみてから楽しみながら継続できるスタイルを模索していきましょう。
いろいろな方法があるんだな、ということだけおさえておいていただければ OK です。
次章は、ブログのタイトルと運営者の名前について解説します。