
ブログの収益化手段として真っ先に思いつくのは広告掲載だと思います。
Google AdSense であればコードを貼っておくだけで自動的に最適な広告を表示してくれるので、様々なジャンルを扱うブログにはとくに向いています。
では、ブログに広告を掲載し始めるベストなタイミングはいつなのでしょうか。
運営者の考え方にもよりますが、個人的には運営直後から掲載するのがよい思います。
Headline
収益化を始めるとお客様は逃げていく?
ある程度ブログが育ってきてから広告を掲載すべき、という考え方もあります。
ウェブでビジネスを興す際、絶対にやってはいけないことがあります。ユーザー数が集まらないうちに、収益化を始めてしまうことです。収益化は、サイト・サービスの成長を止めてしまいます。
収益化を始めると客は逃げていく ウェブビジネスの鉄則
これはそのとおりで、Web サービスだけではなくスマホアプリも同様の戦略をとることが多いですね。
収益を目的とするビジネスであれば、まずはサービスの存在を最大限認知してもらうところからスタートし、そのあとで回収すればよいと思います。満足度が高ければ、よほどの改悪をしないかぎりユーザー数は大幅に減少しないでしょう。
しかし、ブログ初心者にもその戦略がそのまま当てはまるとはかぎりません。
月1万円を稼ぎたいならあまり関係ない
個人ブログだって、広告を掲載して収入を得るのであれば立派なビジネスです。
でも、その目標額が月 1 万円とか 5 万円ぐらいなら、ユーザー数を増やしてからどうこうというのは考えなくてよいと思います。そもそも、最初からコストを回収する戦略を立てられる方が本記事にたどり着くことはないでしょうし…。
ブログもビジネスも初心者、ということであれば、むしろ運営開始直後から広告を掲載しておいたほうがよいのではないでしょうか。その理由は 3 つあります。
運営開始と同時に広告を掲載したほうが良い理由
理由(1)
経験値を積み重ねておける
運営中のブログが海のものとなるか山のものとなるか、人気が出るのかでないのか、それはだれにもわかりません。あなたの努力も関わってきますけど、努力したから必ず結果が出るわけでもないですし。
ブログを立ち上げる前に競合や需要をリサーチし、キーワードを選定して設計図を描いておけば、多少成功する確率は上がります。でもたいていは自分の好きなものを中心に、行き当たりばったりで書くことになりますよね。
そうなると、PV 数がどれくらいになるのか、検索流入はどれくらいあるのか、なんて運営を続けてみなければわからないことです。キーワードツールの検索ボリュームもあくまで参考値にすぎません。
広告のあるなしに関係なく、PV 数が上がるものはあがるし、上がらないものは上がらない。「広告」と「人気」は別ものです。
また、月 30 万 PV になったからといって、どこにどうやってどんな広告を掲載すれば効果があるのかわからないでしょう。それなら PV 数が少ないうちから広告を貼って、経験値を積み重ねておくのも手です。
もっとも、ある程度 PV 数がなければテストのしようもないのですが、初期段階で広告を掲載すると収益性の高いブログ記事の書き方を覚えられるというメリットがあります。
アドセンスだって、どんな記事を書いても絶対ピッタリな広告が表示されるわけじゃありませんからね。
理由(2)
収益額を目標にモチベーションを維持できる
もし「月 5 万 PV になったら広告を貼るぞ!」と目標を立てたとして、それは何ヶ月先のことになるでしょうか。
すぐにその目標を達成できる人はマレです。最初はみんな自分だけのアクセス数「 1 」からスタートします。それを 5 万倍にしなければなりません。
バズったり、炎上したり、検索 1 位になったり、圏外に飛ばされたり、運営していればいろいろなことに直面します。それだけ起伏があればまだマシなほうで、多くは地道に、本当に地道にじわじわとアクセス数が増えていきます。
最初の 100 記事が肝心だ! とはよく聞く話ですが、100 記事上げれば必ず PV 数が右肩上がりに増えるというものでもありません。
あと、たぶんブログ初心者がアクセス数の上限を見極めるのは無理だと思うんですよね。そこまで達した経験もないですし、それ以上になった経験もないですから。PV 数を目標に運営して、途中で挫折してしまう方は少なくありません。
では、目標が PV 数ではなく収益額だったらどうでしょうか。1 万 PV で 3,000 円ぐらいの報酬になったら、「来月は倍の 6,000 円にするぞ!」とモチベーションが継続できるかもしれませんね。
とらえ方によっては、「これだけ頑張って月 3,000 円!?」となるかもしれませんが、PV 数も収益額も数字となって表れるので、その両方がこれから上がっていきそうな感触を味わえるだけでちょっと違うんじゃないかなと思います。
理由(3)
広告があると最初から知っているファンをつかむ
ブログを運営していくと、必ずファンができます。そのファンは定期的にブログを見てくれますが、もしかすると「広告がないから」見てくれるのかもしれません。
ある時期になっていきなり広告を掲載したら、そのファンはどう思うでしょうか。なんだ結局このブログも金かよ! と離れていく可能性はゼロではありません。それを上回る魅力が運営者自身にあれば、離れていく数は少なくなりますけどね。
それならいっそのこと、最初から広告を掲載しておいて「広告があるけど見にきてくれるファン」をつかんでおくとどうでしょう。
広告を嫌う人、他人が儲けるのが我慢ならない人は一定数存在します。殿様商売じゃないですけど、「うちはココに広告を掲載している! それでもいいなら見てくれ!」というスタイルで運営していったほうが、気持ち的に楽じゃないですか?
10 記事ぐらい上げてから広告を掲載する場合でも、掲載予定スペースに広告以外のバナーを貼っておけば、レイアウトを大きく変えなくて済みます。
テストを繰り返すうちにレイアウトは変わっていくことになりますが、いきなりドンと広告が登場するのに比べれば違和感は軽減します。
まとめ
こういうのは個々の考え方なので、どれが正解というわけじゃありません。
広告掲載のタイミングを見計らって動けないでいるなら、運営開始と同時に広告貼ればいいんじゃない? という話です。
おそらく、「ひとつのブログだけで成功させる」ということにこだわっているのが悩んでいる原因だと思います。何事もやってみなければわかりません。ダメだったら次のステップを考えましょう。
考えるだけで終わって何も行動できなかった、というのが最悪なパターンですからね。
ブログなんていくつでも作れるので、とりあえずやってみながらノウハウを吸収していきましょう。遠回りに見えますが、それが最も確実な方法です。
それでは、また。