オプトインアフィリエイトとは?無料情報ダウンロードで稼げる理由と仕組み

釣り

迷惑メールフォルダにたくさんの怪しいメールが振り分けられていると思いますが、そのなかには必ず「稼げる情報」「儲かる情報」が紛れ込んでいるんじゃないでしょうか。

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一般常識を持ち合わせているなら、何らかの方法で情報提供者がお金を得ている=我々からお金を巻き上げる仕組みがあることを察知するでしょう。

では、具体的に無料で稼げる情報を提供している連中にはどのようなメリットがあるのか、解説いたします。

オプトインアフィリエイトとは

無料の情報は「無料オファー」「無料オプトイン」などと呼ばれており、その情報をアフィリエイトすることを「オプトインアフィリエイト」と言います。

迷惑メールフォルダには、このような一見魅惑的なタイトルのメールが並んでいるのではないでしょうか。配信を許可したものもあれば、そうでないもの(流出してしまった)もあるはずです。

迷惑メール

なぜこのようなメールが大量に送られてくるかというと、オプトインアフィリエイトによってアフィリエイターのもとにお金が流れていくからです。

大量の撒き餌で誘い、囲い込んでいく

最終的には何らかの商品またはサービスを買わせるのが彼ら(広告主・アフィリエイター)の目的です。「売りつける」という言葉のほうが正しいかもしれません。

良識ある方ならこんなメールは無視して終わりですが、何百万通とばらまいていれば、たまにふらっと興味を持ってしまう人が引っ掛かってきます。0.1 %が引っ掛かるとしても、母数が大きいのでそれなりの人数になりますよね。

さらにそのうちの何%かは、最終的に商品を購入してしまい、あとは広告主とアフィリエイターでそのお金を山分けです。

不思議とエサに喰いついてくる割合はだいたい決まっているので、とにかくたくさんエサをまけばそれだけ自分の腹も肥えることになります。

しかし、商品販売者だけでエサをまくのには限界がありますから、お金を出してアフィリエイターにもばらまきを手伝ってもらっているのです。

アフィリエイターを操る情報販売者

短期間で 100 万人にエサをばらまこうと思ったら、かなり大変ですよね。100 万人の読者がいるメルマガを運営していたり、1,000 万人が訪れるブログを所持していれば簡単ですが、なかなかそううまくはいきません。

でも、1 万人の顧客を持つアフィリエイターを 100 人つかまえるのは簡単です。

アフィリエイターが何で動くかといえば、お金しかありません。マージン払うからこの情報を宣伝してよ、とおいしい話を持ちかければすぐ動いてくれるアフィリエイターはたくさんいます。

誰が儲かっている?オプトインアフィリエイトのお金の流れ

ワンパターンとはかぎりませんが、お金の流れ方はほぼ決まっているので、それをご紹介していきます。

アフィリエイターには1件数百円の報酬が支払われる

まずアフィリエイター目線で見てみましょう。

ものすごく簡略化しますが、無料情報がダウンロードされるたびに情報販売者からアフィリエイターへ報酬が支払われます。

1 件 500 円とすると、アフィリエイターは 100 人にダウンロードしてもらって 5 万円の報酬ですね。もし読者 1 万人のメルマガを持っているなら、1 %の反応があればよいことになります。

オプトインアフィリエイト アフィリエイター目線

肝心のメルマガは無料情報を含む広告で埋め尽くされていて、中身なんてほぼないに等しいクオリティであることも少なくありません。あるいは、情報販売者がメルマガのテンプレを何パターンか渡しているケースもあります。

いずれにしても、ほぼコピペであれば 10 分もあればだれでも書けるでしょう。

そんなメルマガで 1 万人も読むのか? 成約率が 1 %になるのか? というのはさておき、こうした手法が「たった 10 分で 1 日 5 万円稼げる新ビジネス」と銘打たれて販売されたり、ときには無料情報そのものとして配布されることもあります。

なかには 1 時間に換算して、「時給 30 万円」なんて大げさに煽る人もいます。まあ、机上の空論ですけどね。興味ある人にはそそられるコピーかもしれません。

情報販売者は売上金回収後に報酬を支払う

では、情報販売者側の目線で見てみましょう。

1 回 500 円の報酬を払うとなると、かなりまとまったお金が必要になります。各アフィリエイターが頑張って全部で 1 万人集めてくると、それだけで 500 万円のペイです。

ところが、最初に現金を用意しておく必要はないのです。こちらの図をご覧ください。

オプトインアフィリエイト報酬支払いの仕組み

ポイントは、アフィリエイト報酬の支払いを「末締め翌々月払い」と設定しておくことです。この間に収入を確保すれば、手元に現金がなくても支払いができます。上の図でいくと、アフィリエイト報酬は 3 月末締め 5 月 15 日払いですね。

情報販売者は、「無料」という撒き餌で集まってきた獲物を育て、高額商品を売りつけます。価格が 30 万円だとしたら、100 人が買ってくれれば 3,000 万円の売り上げ。1 万人集めたのなら、そのうち 1 %の人間を囲い込めばよいわけです。

この 3,000 万円を回収した後、アフィリエイターに 500 万円を支払います。その他必要経費を除いたものが利益ですね。

こうして考えると、1 億円プレイヤーがたくさん誕生している構図が何となくわかるんじゃないでしょうか。もっとも、未来永劫続けられるものじゃないというのは明らかです。

え? 商品が売れるとはかぎらないって?

そうですね。そんな場合は…

もし商品が売れなかったらどうするの?

仮に商品が 1 個も売れなければ、500 万円の大損害となってしまいます。手元に現金がなく、どこかから借りることもできない。そんな状況になったらどうするのでしょう。

答えはカンタン。

バックレます

夜逃げする人もいれば、何だかんだ理由をつけて支払期限を延ばし、うやむやにする人も。

手にしたお金を渡すのが惜しくなって、売り上げは確保できたのにアフィリエイターの成果を「未承認」にする人もいます。同一 IP だとか実在しない人物だったとかサーバーに不正アクセスがあったとか…。

アフィリエイターからすると、顧客が無料情報を請求した後のことはブラックボックスですから、真相は確かめようがありません。ここら辺でいくつかトラブルが起きていた話も聞いていますが、ホントどうでもいい話です。

無料情報で稼ぐことは可能なのか

ちょっと整理しておきましょう。

滞りなくお金が流れたとしたら、実際にお金を得たのはアフィリエイターと情報販売者です。

お金の流れ

アフィリエイターは、成約数× 500 円の報酬。
販売者は、商品売上から報酬などの経費を差し引いた額。

高額商品を買った人は、というと、30万円のお金を失っただけです。それ以上稼げるのはごくごく一部で、ほとんどがお金と時間を失ってしまいます。

ちなみに、無料情報を手に入れただけで稼いだ、というのは聞いたことがありません。そんな人が周りにいたらぜひ教えてください。

稼げる情報依存症

残念ながら、稼げる情報に手を出してしまった人の一部は依存症になります。

30 万円をちょっと高い勉強代としてあきらめればいいのに、ほかの情報なら大丈夫なんじゃないか、自分には合ってなかっただけなんじゃないか、実はもっと楽に稼げる方法があるんじゃないか、という妄想にとりつかれるのです。

そうして、無料情報を積極的に探し回る、ネギを背負ったカモに大変身します。

お金はどんどん失われ、借金だらけになって身動きがとれなくなると、ようやく元の姿に戻ります。お金を稼ぐどころの話じゃありません。儲かっているのは、アフィリエイターと販売者だけです。

無料だから手に入れておいて損はない?

商品を販売することに比べれば、無料サンプルを配るほうが少しだけ敷居は低くなります。

それでもお客様を動かすというのは本当に大変なことなんですが、ここら辺の勉強をしていないアフィリエイターはとにかく「無料」を前面に押し出してきます。

『とりあえずダウンロードしておいて損はありません!』『無料だから手に入れておいて損はありません!』みたいな。期間限定なんです、数量限定なんです、今なら特典もつくんですぅぅ……

ゴリ押ししておけば 1 件 500 円の報酬を得られるわけですから、それはもう必死です。その後メル案が読者がどうなろうと関係ありません。高額商品を買うも買わないもあとはその人次第。仮にお金を失う結果になっても、ワレカンセズ。

極論を言ってしまうと、500 円で顧客のアドレスを売っているだけですからね。『あなたに稼いでほしいんです!』という言葉は薄っぺらで何の重みもありません。

無料情報を手に入れたところで稼げないという事実は、彼らが一番よくわかっているんじゃないでしょうか。

タダほど高いものはない、とはよく言ったものです。

まとめ

今日の話を簡単にまとめると、無料情報を手に入れても稼げない、ということです。

じゃあアフィリエイトする側になろう! と思うかもしれません。それはおまかせしますが、くれぐれも信用を安売りすることだけは避けてくださいね。中身をしっかり確認して、本当に有益だと思ったものを紹介するのは全然かまわないのですから。

いずれにしても自分が行動しなければ結果は出ませんし、お金は湧いてくるものじゃありません。

傍観しているだけなら面白いのですが、くれぐれも罠にハマって餌食になりませんように。

それでは、また。

Author

Naifix 編集部
Web コンサルティング業務を中心に、サイト制作・コンテンツ販売・メディア運営代行業務を行っております。当サイト(Naifix)では、おもにブログ初心者向けのノウハウを無料で配信しています。

執筆・監修 Direx Marketing, Inc.