2016/10/04108 Shares

WordPressにSEOプラグインを入れただけで順位が上がるのか試してみた結果

砂時計とグラフ

WordPress の SEO を強化するプラグインは「All in One SEO Pack」と「Yoast SEO」が有名どころですよね。

あちこちのサイトでおすすめプラグインとして紹介されているので、効果はわからないけどとりあえず入れているという方も多いと思います。

そこで、SEO プラグインをインストールした “だけ” で検索順位は上がるのか、という実験をしてみました。はたして効果はあるのでしょうか。その結果をご覧ください。

実験前のブログの状況

正確には、プラグインインストール後に最低限の設定をし、トップページと順位を追いかける記事の meta description のみ変更します。

実験対象は、SEO なんてまるで考えていない気ままなブログ Betz です。10 月にテーマを Gush4 へ変更したぐらいで、かれこれ 2 ヶ月ほど更新していません。

実験前の状況はこのような感じです。

  • 今まで SEO 施策と呼べるようなものは一切やっていない
  • meta description は書いていなかった(出力していなかった)
  • 運営期間 11 ヶ月目・記事数 47 少なっ

Google サーチコンソールの検索アナリティクスで適当なキーワードを拾い、順位と CTR をチェックしておきました。

順位確認 10 月 22 日時点
CTR 10 月 15 日~ 21 日の 1 週間

各キーワードの検索順位と CTR は以下のとおりです。

キーワード 順位 CTR
クレーンゲーム景品販売 1 18.57
三十路 偉そう 1 0
北海道 トリビア 2 22.22
ボーリング オリンピック 3 25
居酒屋 冷凍食品 4 25
北海道 四駆 4 0
北海道の常識 5 0
テッテレーとは 7 0
ff 雪道 45 0
師走 意味 45 0
料理 さしすせそ 48 0
ドルフィンブラウザ 67 33.33
プロブロガー 圏外 0

検索結果に表示されるけどクリックされない、というのは悲しいものがありますね…

さて、このような状況でプラグインを入れると何か変わるのでしょうか。

導入したのは「Yoast SEO」です。いろいろ細かな設定ができるので難しそうなイメージですが、今回の設定をご覧いただければなんとなくわかると思います。

Yoast SEO のインストールと設定

解説をはさみながら進めていきます。

インストールは管理画面から検索して行いました。

Yoast SEO

有効化すると、管理画面のサイドバーに「SEO」という項目が追加されるので、ここから設定していきます。

WordPress管理画面YoastSEO

一般的な設定

まず最初に出てくる「一般的な設定」は何もいじらずそのまま。

Yoast SEO 一般的な設定

Google Search Console(ウェブマスターツール)にブログを登録していない場合は、「ウェブマスターツール」の項目から設定できます。

タイトル&メタ設定

つづいて「タイトル&メタ」の設定です。ここの「一般的な設定」は初期設定のままいじっていません。

タブを「ホームページ」に切り替えます。

Yoast SEOタイトル&メタ設定・ホームページ

Gush4 はトップページをカテゴリー別で表示できるようになっていますが、これは表示設定で専用の固定ページを使って実現しています(時系列表示もできます)。

ここからフロントページと投稿ページに入って meta description を設定しました。

「投稿タイプ」と「タクソノミー」はいじらず、「アーカイブ」で投稿者アーカイブ・日付アーカイブの noindex にチェック。

Yoast SEO 重複コンテンツ防止

「その他」では何もチェックを入れていません。

Yoast SEO メタタグ設定

アーカイブページの 2 ページ目以降を noindex にする必要はないかなと思って、チェックは外しています(※ここらへんはブログの構造次第なので、正答はありません)。

“なぜメタキーワードを使用したいのか知りませんが、使用したいならこのチェックボックスにチェックを入れてください” というのが面白いですね。

Google は meta keywords を拾っていないので、設定する意味がありません。過去に設定していたものはわざわざ消さなくてもよいですが、このキーワードで狙ってます! というのを公言するだけのタグになってしまいました。

ソーシャル設定

次の「ソーシャル」設定では、アカウントに Facebook と Twitter をいれました。

Yoast SEO ソーシャルアカウント

あとは、「Facebook」で OGP 出力にチェックを入れ、デフォルト画像を設定して終わりです。

Yoast SEO OGP設定

もし他のプラグインやテーマで OGP が設定できるときは、ここをいじらないほうがよいです。たまにタグが重複しているブログを見かけるので、それぞれどんな役割を担っているのか調べておきましょう。

XMLサイトマップ設定

Search Console に登録してあったものの、サイトマップは RSS しか伝えていませんでした。

というわけで、XML サイトマップ機能有効化にチェック。

Yoast SEO XMLサイトマップ

もし「XML サイトマップ」ボタンを押しても表示されなかったり 404 が出る場合は、いったんチェックを外して保存し、再度チェックを入れて保存してください。

有効化しただけでとくに設定はせず、そのまま Search Console でサイトマップを追加しました。

Search Console サイトマップ追加

高度な設定

「高度な設定」の「パンくずリスト」はテーマで出力しているので、有効にしていません。日本語無料テーマや SEO に強いとされるテーマは標準で組み込まれていることが多いので、使う必要はないですね。

ここでは「パーマリンク」項目の「投稿のショートリンクを非表示にする」だけチェックを入れました。

Yoast SEOショートリンク非表示

これもテーマ側ですでに対応されていることがあります。

functions.php に以下を追記するだけなので、これが書かれていたらチェックを入れる必要はありません。

ツール設定

「ツール設定」ではファイルエディタを使って robots.txt を生成しました。

わざわざファイルを作って FTP アップロードする必要がないので、かなり楽ちんです。

Yoast SEO ファイルエディタ

設定しなくても問題ありませんが、せっかく XML サイトマップを生成したので追記しています。

Yoast SEO robots.txt

ちなみに .htaccess はもともとブラウザキャッシュの設定だけしてあります。今回はいじっていません。

Search Console設定

最後に「Search Console」の設定ですが、ここで認証コードの取得が求められます。

Yoast SEO Google認証

「取得する」ボタンを押して、プロファイルを保存しておくだけで OK。

Yoast SEO プロファイル設定

ここで連携しておくと 404 エラーなどが一覧で表示されるので、定期的にチェックしておきましょう。

設定終了後meta descriptionを記入

以上でプラグインの設定は終わりです。あとはキーワードでヒットしている記事の meta description をひたすら書く作業のみ。

投稿編集画面でエディタの下に「Yoast SEO」エリアが追加されているので、「メタ説明文」に書いていきます。

meta description 設定

タイトルにキーワードが含まれていなかった記事では、meta description に必ず検索キーワードを入れるようにしました。

実験なので、記事タイトルや本文の変更・追記は一切行いません。

設定よりも説明文記入のほうが時間かかりますね。これだけやって効果はあるんでしょうか?

順位とCTRはどのように変化したのか

お待たせしました。それでは、実験結果をご覧ください。

■実験前

順位確認 10 月 22 日時点
CTR 10 月 15 日~ 21 日の 1 週間

■実験後

順位確認 10 月 29 日時点
CTR 10 月 23 日~ 29 日の 1 週間

実験後の順位結果

まずは順位発表です。

キーワード 実験前 実験後
クレーンゲーム景品販売 1 1
三十路 偉そう 1 1
北海道 トリビア 2 2
ボーリング オリンピック 3 5
居酒屋 冷凍食品 4 3
北海道 四駆 4 4
北海道の常識 5 4
テッテレーとは 7 6
ff 雪道 45 43
師走 意味 45 51
料理 さしすせそ 48 49
ドルフィンブラウザ 67 66
プロブロガー 圏外 圏外

うーん。大幅な順位変動は見られませんでしたね。

1 週間で一番変動が激しかったのは、「ff 雪道」というキーワードでした。ヒットしたのは、「4WD車なら冬道でも滑らないから安心安全!という誤解」という記事です。

“ff 雪道”の検索順位

変動したといっても 45 位から 35 位に上がった程度で、結局はもとの順位に戻っています。

なお、実験前に順位を確認したとき、検索結果に表示されていたスニペットはこちらでした。

道民から言わせていただくと、雪道なんざ何も怖くありません。FF だろうが FR だろうが 4WD だろうが、軽自動車でもトラックでも普通に走れます。

これは記事タイトルとアイキャッチに続く、「リード文」といわれる部分の段落です。meta description が見つからない場合は、キーワードと関連していると思われるところを Google が拾ってくれる、というわけですね。

本文中には「FF」と「雪道」が含まれている段落がほかにもありますが、記事タイトルに近い段落のほうが関連性が高い、と判断したのかもしれません。SEO を考えた記事作成は、最初に何を書くかというのがかなり重要なポイントです。

その後、二日ほど経過してから meta description が反映されるようになりました。

北海道の雪道はFFでもFRでも走れます。四駆が一番安全そうに見えますが、実は氷道になるとカーブでは逆に滑ることもあるので過信は禁物!

キーワードを先頭にもってくるように書いていますが、残念ながら(?)結果につながりませんでした。

たまたまだと思いますが、反映されてさらに二日後に順位が 10 近く上がったので、もしかしたら一時的に効果はあったのかもしれません。

実験中のCTR

では、CTR の結果です。

meta description は順位には関係しないけどクリック率に影響する、と言われていますが・・・

キーワード 実験前 実験後
クレーンゲーム景品販売 18.57 25.4
三十路 偉そう 0 13.33
北海道 トリビア 22.22 100
ボーリング オリンピック 25 0
居酒屋 冷凍食品 25 0
北海道 四駆 0 20
北海道の常識 0 28.57
テッテレーとは 0 0
ff 雪道 0 0
師走 意味 0 0
料理 さしすせそ 0 0
ドルフィンブラウザ 33.33 0
プロブロガー 0 0

本当に関係しているようです。

順位が低いキーワードは表示回数が 1 回だったりとあてになりませんが、1 位と 2 位のキーワードは確実に上がったのがわかりますね。

meta description を変更したのは 22 日ですが、早いものだと翌日にはスニペットに反映され、ほとんどは二日後に反映されていました。

Fetch as Google はしていませんが、ほぼ同じ日に変更されていることから XML サイトマップの効果ではないかと考えられます。

なお、全記事で meta description が反映されたわけではなく、下位ページの一部は実験前のままでした。採用する・しないは順位と関係ないと思いますが、なぜ反映されなかったのか考えると Google の意向がわかるのかもしれません。

実験結果まとめ

SEO プラグインの実験結果をまとめてみましょう。

  • プラグインをいれたから順位が上がるとは限らない
  • meta description をきちんと設定すればクリック率は上がる

もちろん、キーワードがどれくらい検索されているのか、競合サイトの強さはどれくらいか、などほかにも考えなければいけないことはたくさんあります。あくまで参考程度にとどめておいてください。

検証期間が 1 週間と短いものだったので今後変動するかもしれませんが、ハッキリ言えるのはSEO プラグインを入れただけですぐに順位が上がることはないということですね。

meta description の生成をプラグインまかせにしているサイトをよく見ますが、今回の実験でわかるように自分できちんと書くのが一番です。

記事数が多いのであれば、Google のヘルプにあるように重要なページから取り組んでみてください。

すべてのページについてそれぞれ説明を作成する余裕がない場合は、コンテンツに優先順位を付けてみてください。少なくとも、ホームページや人気のあるページのような重要な URL については、説明を作成します。

ページのタイトルとスニペットを検証する

適当に書くぐらいなら出力しないほうがマシだと思います。

SEOプラグインの役割を理解して使おう

もし SEO プラグインを使おうと考えているなら、それぞれの設定がどのような意味をもち、自分のブログに必要な施策かどうかを勉強してみましょう。

「カテゴリーページを noindex にしたら順位が上がった!」という記事のマネしても、おそらく同じ結果にはなりません。重要なポイントはその施策自体ではなく、「なぜカテゴリーページを noindex にしたのか」です。

いろいろ勉強することはありますが、読者が満足する記事を書くことが何より重要だ、というのは言うまでもありません。ここをないがしろにしていると、どんなに素晴らしいプラグインを使っても順位は上がりません。

SEO プラグインは、良質な記事があってはじめて活きてきます。

それでは、また。